OHSU不妊治療クリニックと遺伝子研究ラボとの共同治験で、精子からアルツハイマーの遺伝子を取り除き(遺伝子組み換え)、それを卵子と受精させ、無事受精卵が受け付ける治験が世界で初めて成功されました!
遺伝子を取り除いたり、組み換えたりすると、中々卵子が受け付けず、胚盤胞まで育たないのですが、アルツハイマーの因子だけを取る事には成功しました。
遺伝子Editと言い、この技術は存在していましたが、卵子が受け付けないので受精卵まで成長しませんでした。
大きな第一ステップであり、この遺伝子Editで産まれて来る子には、アルツハイマーになるかも知れない遺伝子を持つ可能性が限り無く少なくなります(お母さん側が持っていると受け継ぐ可能性はありますが、両側が遺伝性の病気を持っていないと受け継ぐ可能性は低い)。
OHSU不妊クリニックのドクターアマトが全米の学会に発表しました。私はたまたまNPRラジオ(世界ニュース)を車の中で聞いていると、”OHSU不妊科の。。”という会話が始まったので、ボリュームを上げずっと聞いていました。科学者と医者のパネルで、色々と質問を受け答えしている番組で、全米放送の物です。
一番多い質問が倫理的な物であり、遺伝子Edit、もしくは”改良”された遺伝子の持ち主と”改良”されていないオールドな我々との違いはどのように把握していくのか、など、裕福な方しか出来ないと、フェアじゃない、という理論が多かったです。
OHSUは、我々は医者と科学者であり、病気を治療する事がメインの仕事であり、倫理的な部分は政府に任せる、と逃げていました。法律やポリシーなどは医者は作れないので、それは確かに正解だと思います。医者は人々の生活の質を上げる事と、痛みや病気を治療する物であり、政府のポリシーとはノータッチの方が良いと思います。但し、政府は医療に関する知識は無いのでアドバイスは重要だと思います。
”改良”されている遺伝子の持ち主は医療保険などが安くなったり、仕事の履歴書などでも大幅なプラスと見られる可能性があるので、学歴と同じように、差が出てくるかも知れません。
医療的には世の中からアルツハイマーが少なくなっていくのは、特に近い親戚などがこの疾患を患っていて経験された方であると間違いなく賛成でしょう。アメリカでもそうですが、健康な方ほど、こういう治験や研究に反対する傾向が診られます。
自分の親やパートナーが重い病気に掛かった時に治療法があるなら、必ず選ぶと思います。
難しい課題ですが、私としてアルツハイマーは、患っている方と回りの人達に何もメリットは無いとは思います。
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