OMC

2019年1月11日金曜日

ソノフィージャパンの心配事、デュピクセントの将来

製薬会社ソノフィー(Sanofi)はすごいと思いました。

まずは、デュピクセントの効力がアメリカ・ヨーロッパ・カナダと日本を比べると、どうも日本の患者が一番満足されていない可能性があり、それを察知し、リサーチを始めたようです。

患者が不満な場合、処方の数が減るのでビジネスとしては危険な傾向でもあります。

ドクターブラウベルトはデュピクセントに対する知識を広めるために代表医として、日本へ行っています。其の時にスキンケアやトリガー駆除の重要性などもしっかり説明し、デュピクセントだけでは治療にならない、と言うテーマで日本の皮膚科学会にプレゼンテーションをしました。

それだけではケアの重要性など浸透せず、大人数の患者を1日に診察する事や診察時間のリミットなどで患者への教育が難しくなっている事が想定されています。デュピクセントだけで安定しない場合は、そこでステロイド外用剤を処方され、患者からすると、又これか。。と挫折する場合も想定されます。

そのままステロイド外用剤を教育されずに使用すると、例の塗り地獄サイクルになる可能性もあります。

上記の問題が加算されていくとデュピクセントの処方数が減る可能性があり、それを察知しソノフィーが日本とアメリカの違いを教えてくれと、依頼がありました。これはソノフィー会社内だけの情報であり、学会や医療機関の研究ではありません。情報だけを欲しいようです。
ソノフィーからの視点ではデュピクセントはデータ上、とても治療成功率が高いお薬ですが、ご算だったのは治験中は強制的にスキンケアを行い、診察時間も長いですが、普通の診察・お薬が市場に出た後はまったく違う診察スタイルで教育が怠っているのを想定していなかった事が問題になっているようです。

その依頼が我々に来ました。どうしてドクターマセソンが治療した日本の患者様は安定していて、日本にでは良くならないのか、ケーススタディのデータを要求してきました。

我々のように小さな組織でも、嗅ぎ付けてデータが欲しいと言うのはとても熱心で感心しました。




0 件のコメント:

コメントを投稿