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2021年3月3日水曜日

ドクターマセソンのアトピー治療とは?

 歴史:

私が物心ついた頃からアトピーの方が周りにいました。1990年ぐらいに母がポートランドに一目惚れし、水が綺麗、山近い、海も近い、自然豊かで物価安く消費税無し、確か引っ越しした時に買った1件目の家は900万円とかでした。引っ越しした理由は日本の教育制度や合わない部分が多かったため、日本を変えるために努力するよりも、引っ越す方が早いという理論で移住したようです。

5歳でポートランドに引っ越ししたため、日本での生活はあまりに記憶に残っておりません。アメリカに着いてから、学校への登校が始まり、兄も同じコロンビアクリスチャンと言う学校でした。

この時に留学生ブームだったのか、数名の生徒が家でホームステイしていました。いつも賑やかだったのを覚えています。

このホームステイしている子の中で、アトピーを患っている女の子がいました。我々もアトピーとかあまり知らず、得になんとも思っていませんでした。可愛い子やのに可哀そうやね、程度でした。

私も会話は良く覚えていませんが、ガイドブックやアトピー治療法の本をどっさり持ってきていたのは覚えています。温泉療法と食事改善の本だったと思います。

この時に母が、せっかくなので旅行者保険とか使ってみてアメリカの皮膚科に行ってみたら?と軽い気持ちで、タウンページをめくって探しました。其の時に辿り着いたのがドクターマセソンの皮膚科で、丁度臨床研究施設に移る前でした。

1992年でもう30年ぐらい前ですが、すでにその頃から感染治療・炎症のコントロール・スキンケア・環境改善・睡眠を取る事など重視しておりました。このころから使っている保湿剤はプラスティーベースでした。

ホームステイの子がみるみるうちに良くなり、本人は驚いていたようです。我々は全然アトピーの世界を知らなかったので、この程度だと思っていましたが、本人いわく、ずっと皮膚科を転々としていて、温泉療法・食事療法・漢方などを彷徨い続けていたようです(今とあまり変わらないような。。)。

ピアニストを目指していたため、親も綺麗な皮膚の状態を見て大喜びだったようなので、瞬く真もなく、口コミが始まりました。

そこで数々の方達が渡米しアトピーを治療始めた頃、ある患者さんと遭遇し、超重症タイプでしたが、良くなり、我々のプログラムの一員となりました。丁度私は中学生ぐらいの頃だったと思われます。


ビジネスとして、日本オフィスと言う形でAAJ(アトピーアソシエイション)を作りました。心理学を追究されていたので、アトピーの方達へ精神セラピーやお互いアトピーで判り合える部分もあり、心の回復もするプログラムを作っていました。




そこから18年近くお互いビジネスを行って来ましたが、色々なストレスなどで免疫疾患が悪化したり、色々あった中、心理セラピストとして開業し、ビジネスリレーションは終わりました。

2019年から元患者様から連絡があり、SNSやソシアルメディアで何かできないかと言う事で、お話を始めた時にコロナがやってきました。日本の患者が渡米できなくなり、プログラムをもうそろそろ辞めると考えていた時に、リモート治療のアイデアが出てきました。ロジスティクスと基礎はすでにあるため、工夫を加え、5月2020年からドクターマセソンのアトピーリモート治療が始まりました。



2ヵ月に1回、チームごとに治療が開始され、5月、7月、9月、11月、1月チームが終わり、そして3月チームが始まろうとしています。

金銭面・手間・日本で仕事をしながら治療が出来るというメリットとハードルがかなり下がったため、反響は良いが、治療効果は果たして渡米治療とどれだけ匹敵するのか?が大きな課題でした。

予想以上に治療効果と患者のコンプライアンスが良く、渡米集中治療1ヵ月で~82%ぐらいの改善が診られるのと比べ、遠隔治療は今~76%ぐらいです。不安だったコンプライアンスもほぼ問題なく、診察後のリフレッシュコース勉強会が更なる治療に対する理解が深まっていると考えられます。


ドクターマセソンの腕、オレゴンメディカルコーディネーターのロジスティクスとインフラ、教育と指導、そして日本での新しいアライアンス、インフルエンサーのかなちんさんのチームワークにより、治療後のサポートも当然、新規患者様へ新たなオプションが存在するという情報も行き渡るようになりました。

根本的な治療アプローチ:

アトピー性皮膚炎の治療はドクターマセソンがメインとし、そこから我々がサポートする形になっています。

患者様一人一人の過去歴・治療経歴・現状などを把握する事により、スタート地点が判ります。過去が判らないと治療方針は中々決めれません。じっくり現状なども把握するのには最低診察には40分は掛かってしまいます。

とても重要な要素は患者様への教育です。疾患とお薬、治療などしっかり判った上で治療を行うと、コンプライアンスと治療成功率が違います。これにはドクターマセソンから診察で聞いて、診断書と指示を読んで、勉強会でディスカッションするという3段階になっています。これを1ヵ月みっちり行う事により、理解し始めます。

悪化の要因は各自ライフスタイルや性別、体質などにもよって異なるため、これらを追究していくのには、皮膚をゼロ状態(ベースライン)に戻してから探す必要があります。でないと原因を突き止めるのが手探り状態になり、中々原因が判りません。

ここはドクターマセソンも頭をひねって、患者様と一緒に考えて追及し、駆除か工夫、それか治療します。

上記が行われている間でも皮膚の炎症・感染・睡眠・環境改善・スキンケアなどすべて実行していきます。このため、すべての角度からアトピーを攻撃するため、治療効果が良く、生活の質が素早く上昇します。

集中治療後は自分のアトピーに対するドクターになるぐらい、知識を付けます。2020年度のアンケートでは治療後、安心感が圧倒的に高く、アトピーに振り回されなくても良い、これから治療を追究し続ける必要が無い、と言うのが大きいと思います。

使用するお薬・治療法、すべてに関して米国の医療レギュレーションに従って行っており、すべてアメリカの製品で治療を始めます。

集中治療後は日本の商品を代用したり、皮膚が安定してくると炎症が起こりにくくなるのと独自のライフスタイルに合わして、ケアとかは楽にはなってきます。

アトピーの因子は取り除けないので、もしトラブルが起こっても、レスキューするためのアフターサポートなどはリモート治療でも、渡米治療でも同じです。

”皮膚科に通う”と言うよりも、集中治療で自分のアトピーに対する知識と的確な治療法、時間を合理的に使う集中したターゲットの治療を行う事により、ドクターから処方される道具と知識、ケアと環境改善、感染予防、アレルギーの治療か対処、そして炎症が出た時の処置と考え方が大きく変わります。

治療方針や内容は個人差がありすぎるため、ベースライン行う事はありますが、治療の内容はみんな異なります。


この先、近い将来:

リモート治療により、渡米が出来なかった方達にアクセスが広がると思われ、コロナが終わった後でもプログラムは継続する予定です。渡米治療のオプションはVIPプログラム的にあり、もしドクターベイカーのアレルギー治療が必要な場合、それだけの渡米も出来るオプションも可能になるため、アラカルトメニューに自然と変化していっています。

リモート治療の患者様はビデオ診察4回、日本で1回の訪問となっており、コロナのワクチン次第になっていましたが、今年の秋に来日する予定になっています。東京・大阪と二日ずつ訪問する予定です。このため、3月チームまでの方達は治療費の請求金額は3/4となっていましたが、これも5月か7月チームからは全額請求と更新されます。

リモート治療を終えた方達のみ、もしアメリカでドクターベイカーのアレルギーイミュノセラピーを行いたい方達には2週間渡米のプログラムも近々構成されます。これを行うと渡米治療された方達と同じレベルの治療となります。

母の時代のように、私の家もアトピーの患者様がホームステイ出来るように家も設計しており、今年の夏終わり頃には出来るはずです。


感想:

ドクターマセソンのリモート集中治療は色々な不安な部分がありましたが、予想以上に良く、ドクター自身もかなり満足です。コストが下げれた上、コロナ中に米国の専門医から治療が受けれるのはテクノロジーのお陰です。グローバル化していく医療にとても重要な道具として、このコロナで加速し、今はアメリカでも定着するようです。

ドクターと私だけではなく、患者様ご自身が頑張って行う場面も多いため、達成感もあり、自立するのも新鮮で更に疾患に対する自信も出来ると思います。

薬任せ、医者任せではなく、自分の疾患を自分でコントロールする術を学び、新しい人生の道を切り開いていくのを私が見れるのも、この仕事にこれだけ長く続いた理由でもあります。

数は少ないかも知れませんが、これからも一人でも疾患から人生を救わせる事が出来るのであれば、続けていく価値はあると信じています。

有難う御座います。

高澤晃平

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