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2020年7月3日金曜日

デュピクセント、コレクチム、生物薬、阻害剤、何を使えばよい?

次々と出てくるアトピー専用の新薬で混乱や不安など感じている方もいると思います。
私は数々の生物薬治験を実地している中で顧問を行ってきたので、臨床研究を観察し、経験と知識はあります。

研究の面白い所は色々な投与量や間隔、濃度など試します。これによって効果のある使い方や安全基準などとても勉強になります。

ドクターマセソンもこの経験があるので、お薬を使いこなすのが天才なみに上手です。お薬の説明書以外での使い方なども知っているので、我々もその情報からアドバイスなども出来ます。

例とすると、アサイクロビア(ヘルペス用)800mgの錠剤は説明書では1日2回(1600mg)とかの投与量が主流ですが、我々は1日4回(3200mg)とかでヘルペスを一気に消滅させます。その代わり、投与期間が短いので合計の投与量はほとんど変わらず、もっと早くヘルペスを退治出来ます。治験中は8000mgとかの量も使っていたようです。

デュピクセントも治験中は1週間に1回とか3週間に1回とか色々な間隔もあり、濃度も200mcgや400mcgなど色々とありました。
現に調子が良くなった人は、3週間に1回とか秘密で投与してたり、色々な使い方がありました。

デュピクセントIL4と13阻害剤
デュピは長期で高額なため、ドクターマセソンの治療みたいに、的確な治療と外部からの悪化要因もすべて駆除したにも関わらず炎症が中から出てくるタイプの方は良いと思います。我々の患者数で約5%ぐらいの方がデュピを使っています。安全性は抜群。

コレクチムJAK阻害外用剤
不明な部分が多い塗薬で、日本国内以外では使用されていない。ステロイドと比較すると弱~中ぐらいの効力がある。臨床研究データが日本しかないのと、マーケットシェアも日本のみなので、あまりにもデータが少なすぎるので顔や陰部など皮膚の薄い部分に塗っても安全なのかは不明。JAK系は白血球の抑制リスクはある。

JAK1阻害剤内服薬
効力は抜群の代わりに副作用が気になる。幅広い抑制効果があるので、コロナのような病気が流行っている時は要注意。同じく白血球の数値と肝臓もチェックしておいた方が良い。コストがデュピよりも安くなる可能性大。

近い将来:
レブリキズマブIL13阻害剤
これはかなり期待のデュピキラーとなる可能性を秘めています。極秘治験では月1回の投与とかも検討しているようです。デュピよりも効果が早く、安定もよさそうです。結膜炎の副作用が無いというのが大きいです。

デュピを幅広く、他の疾患に使う
アメリカではすでに6歳から使う事が可能になりましたが、他の疾患にも治験が実地されています。主に円形脱毛症と白斑、この二つにも効果がある可能性があります。

ネモリズマブIL31阻害剤
これはデータと効果がイマイチなのが治験クリニック達のうわさ。ドクターマセソンのクリニックでは治験プロトコルとデータを分析した後、拒否しました。

まだまだ魔法の特効薬はありませんが、使える武器は増えてきました。アトピーの研究がこれだけ進んできているのは全体的に良い動きだとは思います。


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