OMC

2018年7月13日金曜日

OHSU不妊治療・体外受精、成功例!!

今週の妊娠血液検査でbHCGが2000を超えていたので、妊娠していました!体外受精の終盤はいつもドキドキですが、今の所、我々のプログラムは1回の移植で失敗例がありません。

OHSU培養ラボのクオリティ(胚盤胞まで持っていくのと、凍結・解凍方法がとても優れている)、遺伝子検査で事前に染色体異常の受精卵を省く事と、ドクターリーの個人別に行っているホルモン投与治療のバランス(時には毎日血液採取と超音波しながらお薬を調節します)、そして子宮の壁の厚みを移植前にしっかり作り、妊娠中もお薬を継続します(妊娠3ヶ月まで)。

高い成功率を維持するのには、我々が患者様としっかり治療の内容と理想的な治療方針(患者様側)と現実的な治療方針をしっかり理解した上で治療を始めると、健康なお子様を産む事が可能になります。それには”理想”から”現実”の治療へ変えて行く必要があります。

理想を優先する方であると、中々治療が前に進まず、治療自体に辿り着けず挫折する方もおられます。”もっと技術が進歩するまで待つ” や ”ドナーは絶対嫌”の二つを良く聞きます。OHSUは臨床研究など、最先端の立場にいるので、もし最新の技術などあれば、研究中として情報はすぐ頂けます。但し、+45歳の卵子を若返らせる技法や無い精子を細胞だけ使って移植などはアメリカではまだ存在しません。認可されていない、臨床研究無しの方法(ロシアなど)はあるかも知れませんが、我々ではお勧め出来ません。リスクが高すぎます。

ドナーはとても優れた遺伝子の持ち主が多く、学歴・容姿・職業・遺伝性の病気・ライフスタイル・心理テスト・遺伝子検査など、とても過酷なテストに受かった方のみがドナーになれます(でないと誰もドナーを使わなくなるので)。

不妊・体外受精はとても複雑な問題であり、家族の批判や金銭的な問題など、さまざまです。一つ一つ問題を解決していき、最終ゴールにたどり着きます。それには第一歩が必要なので、治療に関する疑問や不安な事、金銭的な問題など、いつもで私にご相談してください。
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2018年7月8日日曜日

JAK1阻害剤、治験スタートと経過!

ファイザー社のJAK1阻害剤臨床治験が開始しました。

ポイントとしては:
服用初日から効果が実感できる。痒み軽減
空腹時に内服したため、吐き気がしたようです。
頭痛を感じているようですが、お薬からの影響かどうかは不明。
体の中から来るような痒みが大幅に軽減

デュピクセントや他の生物薬に比べると即効性があるようです。

因子の根本で止めるため、副作用はデュピクセントなどに比べるとリスクが上昇しますが、ネオーラルやサイクロスポリン系に比べると、ターゲット因子がもっと集中しているため、副作用はそれらよりも少ないようです。

副作用レベル(1-10)で言うと:

ハイドロコーチゾン・TAC、弱~中ステロイド塗布 0~1 (妊娠中でもOK)
抗ヒスタミン剤 0~1(妊娠中でもOK)
デュピクセント 1(現在のデータでは妊娠中でもOK)
JAK1 3 (妊娠中不明)
短期間内服ステロイド 3 (妊娠第3期服用可能)
サイクロスポリン 5 (妊娠中服用停止)
強度ステロイド長期間塗布 9 (妊娠中塗布停止)
ステロイド長期内服 9 (妊娠初期服用停止)

JAK1のメリットは生物薬よりもコストが安くなる可能性があります。内服薬と言う点でも注射が嫌いな方には良いかも知れません。効果も早く実感できるようです。

デメリットは飲み忘れや(毎日服用)胃の調子などによって効果や状態に変化がある可能性。

今後の経過も更新していきます。あらゆる生物薬やJAK1など、比較出来るのでとても興味深いです。
薬価が一番のデメリットであれば、これは時間が経てば解決できる問題なので、アトピー性皮膚炎を患っている方達にとって、将来性はとても高いと思います。