OMC

2016年3月15日火曜日

アトピーとステロイド恐怖心、医療に対する不満

アトピープログラムで一番良く聞かれるご質問が”ステロイド”に関してです。ステロイドと言ってもアナボリック、コルチコ、錠剤や点滴、塗り薬、筋肉注射などあらゆる形で投与法があります。

ステロイドが怖くなっていたり、医師に対して強いご不満を抱えている方がほとんどなので下記に最近の患者様から頂いたご質問をお答えしました。この方は渡米する前の患者様で、医療関係者の方です。医療の世界にいても、脱保湿や脱ステなどの事が書かれているので日本ではアトピーの病気に関して混乱と誤解がかなり強く感じます。

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始めまして、アメリカオフィスの高澤晃平と申します。現地でのサポート、通訳、教育など担当しております。この度はオレゴンメディカルコーディネーター、アトピー治療プログラムにご参加して頂き誠に有難う御座います。OMCチーム、AAJ,ドクターマセソン、ドクターベイカーと友に最善の治療を尽くします。

下記のご質問を頂きましたのでご説明致します:

質問させていただきたいのですが悪化原因は人それぞれ違うと思いますがそれがきちんと原因が同定できていない段階でショートバーストをすることはただの対症療法で中止にすればまた悪化するということを繰り返すことにはならないでしょうか? つまり結局ステロイドに依存し炎症を抑えているということにならないでしょうか?

⇒ステロイドは道具として治療の一部に使います。強度の炎症が出ている方達がほとんどなので、まずはコンピューターの再起動の用に炎症・感染を抑えます(筋肉注射でデクスメタゾン・トライアムシナロン投与によって、即効性と短期間効果があります)。その間にアレルギー検査(スクラッチ)で空気中アレルギーの原因を追跡します。その検査結果により、アレルギーボトルを作り、イミュノセラピーを始めます。生活環境、患者特有のトリガー、スキンケア、汗の対処、仕事場でのトリガー、これらを滞在中に教育が始まります。落ち着いた皮膚を保つためには悪化の要因を省き、安全な商品でスキンケアを継続し、感染予防の指示を頂き、アレルギーイミュノセラピーを継続していきます。もしトリガーなどが特定できず、炎症が起こってしまうとまずは、トライアムシノロン軟膏(レベル中)もしくわハイドロコーチゾン軟膏で炎症を抑え、なぜ炎症が起こったのか追跡します。空気中のアレルギー?接触性?洗濯方法?などさまざまな要素があります。それでも特定できず皮膚の炎症が治まらない場合はショートバーストをレスキューとして使う場合もあります。大半の患者様は帰国した後、ショートバーストは行いません。1年に1回(春だけ)しか使わない方もおられます。難化する方(我々の患者数5%)達がレスキューとしてショートバーストの回数が多い方もおられます。統計上、長期間のステロイド軟膏(5年+、毎日)を使用していた方達が皮膚安定するまでの期間が長くなる方もおられます。滞在中にスキンケアが下手な方も苦戦するケースも見た事あります。ステロイド=レスキューであり、ステロイドを使う事だけが治療ではありません。スキンケア・トリガー削除・感染予防などが炎症を起こさせないために使うツールとなります。炎症が出てしまった以上は道具を使う事になります。

もう一つはショートバーストは結構な内服のステロイド量みたいですがなぜそれくらいの高用量が必要なのか? ほんの5㎎か10㎎でも内服では十分炎症を抑える作用あるようにも思いますがどうでしょうか?

⇒ドクターマセソンの経験上、少量のステロイドを長期に使うよりも多くの量を短期間に使う方がずっと安全だとおっしゃっています。我々も一般的な日本のアトピー治療を問診票などで沢山読んできているので、長期間に渡って少量の内服ステロイドを使ったり、外用剤を長期間塗布する事によってリバウンド症状を経験されている方が多いように診られます。少量の内服ですと炎症を抑える程の効力も無く、副腎機能が衰えて行きしまいには停止した状態で急にお薬を止める(脱ステ)事によってかなり悲惨な目にあっているのを良く聞きます。辞めるのが怖くなり、そのまま永久的に継続するケースも見ます。最近になり、少量の内服ステロイドを長期に処方されている方達が増えており、内科的な問題で危険な状態になっている方がいます。短期間で多くの量を使って治療すると危険な副作用がありません(白内障・骨粗しょう症・付け根の痛み・副腎機能停止など)。外用剤も同じく、我々の指示では長期間に渡って使用しなさい、と言う指示は絶対ありません。トライアムシノロンやハイドロコーチゾンの浸透性レベルではリバウンドは絶対に起こりません。ショートバーストも12日以上の期間が必要な限りでは超えず、必ず内服の間は休む期間を作ります。


私自身現在は脱ステロイド脱保湿 治療をしておりステロイドに対してかなり恐怖心があります。アメリカでの治療は納得し決意させていただきましたが その後じっくり考えれば考えるほど 不安が出てくることがあります。実際 アメリカ治療で患者さんのそばで治療のお手伝いをしている高沢さんの視点からどのようにお考えかわかる範囲で教えていただければと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。

⇒不安になるお気持ちはこちらでも良く理解しております。母の代から25年ほど日本特有のアトピー患者を500名以上治療して来ているので、ありとあらゆるパターンを見てきました。ドクターマセソンは全米でもトップの皮膚科医であり、本来は新規患者も受け付けていないですが日本の患者は我々の繋がりと信頼、後日本のカルチャーが個人的に大好きな事から治療をされております。困難なケースがほとんどなのでチャレンジでもあります。ステロイドはプロが使うと安全に治療の一部として使える道具なので、得にドクターマセソンは内科の知識も強いのでお薬を使いこなす技術はとても高度です。得に訴訟問題などが多い国なので、リバウンドを出させるような治療法はこちらでは出来ません。ステロイドは治療の道具の一つであり、それも一番重要な部分ではありません。正しい知識、トリガー削除、感染予防、スキンケア、イミュノセラピーなどが長期間皮膚の安定に繋がります。ほとんどのアトピーは乾癬とは異なり、お薬だけで抑える病気では無いのでその点、一生お薬を使う訳では無く必要な時だけに使う事になります。ドクターマセソンの治療からリバウンドを起こした方はまだお一人もおられません。

お薬・知識・アレルギー・スキンケア、すべて同じレベルに重要なので一つの部分に集中しない事もとても重要です。

とても良いご質問有難う御座います。今後も何か思いつく事があれば、躊躇なくご連絡下さい。
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とても良いご質問であり、一番ポピュラーなトピックスでもあります。”お薬”がすべて敵であり、”自然”、ナチュラルな物が一番だと信じている人も多いと思います。確かにオーガニックの野菜やヨガ、薬草などは健康面にとって良い物もあると思いますが、病気を治すのには手術やお薬、放射能治療や適格な検査結果などが治療成功に繋がります。体に害を加える物や不明な物(プラセンタ注射、瀉血など)は悪影響がどこまであるのか臨床研究が無いのでお進めできません。

すべての道が閉ざされている方達にアメリカで治療すると言うオプションを提供しているので、ドクターマセソンが新たな希望を作ってくれます。難化されている方達にあらゆる方法を検討して、個人的にあった治療を探す事によってとても高い治療成功率をキープする事が出来ています。

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2016年3月9日水曜日

4月半ば頃、お父さんになります。


私のワイフが34週目妊娠中です。中国人・東ヨーロッパハーフと私は純日本人(多分?)なので1/4中国、1/4白人、1/2ジャパニーズの子供になります。性別は女の子と判りました。

アメリカでは、子供が生まれる前に”ベビーシャワー”と言う祝い事、パーティーがあります。これは親戚・お友達が新生児を育てるための器具や洋服、オムツなどをプレゼントするイベントです。生まれる前の子用の誕生日パーティ見たいな感じです。女の子が産まれると言う場合はやはりピンク色のテーマになり、日本人からするとすごい体に悪そうな色のカップケーキやお菓子が出てきます。



ベビールームは動物テーマにしていたので、それ系の物も飾りとして使いました。



流れとしては:
人が集まりだす
軽食がビュッフェ形式で自由に食べ始める
ビール・フルーツパンチにシャンパンなど入れて飲む
しょうもないゲームをする(糸の長さを自分で決めて切、妊婦さんのお腹の大きさとぴったりの長さの糸を狙う)(手を使わずに男性が哺乳瓶からミルクを一番早く飲む競争)
メインイベントは、みんなからのカードやプレゼントを一つ一つ開ける。この時に可愛い服のコメントや、”あー、それ絶対いるー””それ超便利ー”とかが多発する。
写真をいっぱい撮って、終わり。


(ものすごい数のプレゼントです。心から感謝しております)

2月チームの患者様も日本ではベビーシャワーはほとんど行わない(セレブとか)とおっしゃっていたので、喜んでご参加して頂けました。わざわざプレゼントまで買って頂いて、感謝しております。ここからのコメントは渡米治療を行った方しか判らないかも知れませんが、このチームが初めてアレルギーラッシュの予約時(5時間とても長いアレルギー治療の予約)にお昼ご飯のお弁当を私の分まで作ってくれました!少し感動でした。とても日本風で、ハンカチの用な物でくくられており、日本のアニメとかに出て来るようなプレゼンテーションだったので私にとっては珍しい光景で嬉しかったです。各自治療チームには、忘れれない”特徴”の用な物があるので、2016年2月チームは”お弁当、ベビーシャワーでプレゼントを買ってくれた”とても経過の良い、いい人達チームとして一生忘れません。当然良い特徴ばかりでは無く、他の意味で一生忘れれないと言うチームも稀にありますが。。(お風呂場を破壊されたり、一緒に海へ行った時に強制的観光詐欺の疑いをされたり、アレルギー注射中に”僕狂っちゃう”とか言って訴える脅迫をされたり)

今回の投稿は海外医療では無かったですが、アメリカカルチャーの事も重要だと思いました。明るく、オープンな姿勢はアメリカの隅々まで行き渡ります。病院やクリニックでも、”あまり病院っぽく無い”と言う方も多いです。ポップス系の音楽が流れていたり、カーペット、看護師も全員白ではなく、デザインの入った可愛い白衣や制服であったり、病院の怖いイメージが少ないです。



シリアスな場は当然重要ですが、患者様を落ち着かせる事を重視しています。感性・視点・カルチャーの違いですね。さすがにハロウィンの日に魔女のコスチュームをした看護師さんに注射を打って貰った時の患者様はカルチャーショックが強すぎたかも知れません。

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2016年3月3日木曜日

アメリカ治療、オンライン無料コンサルティング・チャットワーク

我々はチャットワークと言うウエブサイトを使って治療後の患者様と連絡を取ったり、情報交換をしています。同じ病気を持っている方達がサポートグループとして、あらゆる情報交換が出来るのと、医療サイドは新しい情報やアドバイスなど全員に告知するツールとしてはとても良いです。ファイルもアップロードし、みんながダウンロードできるシステムもあり、ビデオチャットや個人チャット、Eメールよりも整理されていて、ごちゃごちゃしなくなります。国際Eメールの互換性などもあり、メールが届かなかったり、添付ファイルが大きすぎて受信できない事など、Eメールの技術にも限度が見えて来ています(日本ではLineが主流だと聞きます)。

比較的新しいシステムだったのでテスト期間として2年ほど使いました。このシステムは医療にも使えると確信しました。チャットルームは招待のみなので、掲示板のようにパブリックではありません。但し無料で誰でも加入出来ます。

これからこのシステムを新規の方達にも活用したいと思っています。医療サイドへのご質問や治療に関する具体的な事なども色々ディスカッション出来ます。

ネックとしては、新たに加入する事が面倒な事と、又これもフェイスブック・ツイッターのように”チェック”しなければいけない物の追加となるので、すでにソシアルメディアを沢山持っている方にはめんどくさいかも知れません。

www.chatwork.com で無料で加入した後は Kohei Takazawaで連絡先リストに追加して頂けると、新規患者質問ルームにご招待致します。テスト期間として行うので、チャットルームのルールなども更新していきます。このルーム内で診察・お薬処方などは出来ません。

病気に関する質問など、私が各自のスペシャリストドクター達に聞いたりする事も出来ます。我々の講演会プレゼンテーションのパワーポイントもご自由にダウンロード出来ます。

渡米治療を終えた方達だけのサポートでは無く、これからアメリカの治療へ行く前や悩んでいる方達にとってもメリットがある使い方を始めたいと思っております。

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