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2018年12月19日水曜日

デュピクセント、顔と頭皮の炎症が治まらないケース

アトピー性皮膚炎専用の世界初生物薬、デュピクセントが認可されてから1年半(日本は8ヶ月ほど)ぐらい経ちます。治験の頃から投与している方はもう5年ぐらいになりますが、市場に出るともっと沢山の方達が投与するため、新たなデータが出ます。

一番の副作用が結膜炎であり、これは眼科からの点眼薬などで大半は治まっているようです。後、日本では自宅投与を行っている方がほとんどいないため、投与の期間をずらして打ったりする事などもまだあまりデータ無いようです。
我々の患者様は状態が安定すると3週間に1回、もしくは1ヶ月に1回の投与ペースで安定する事も可能です。

良く聞く問題が頭皮・顔の炎症がまだ治まらないと言うケースです。これには複数の原因が考えられます:

顔はトリガーの接触(悪化の要因)が多い場所でもあり、特にステロイドやプロトピックを頻繁に使っていた方は、皮膚がとても敏感になり、すぐに赤くなったりするケースを良く診ます。癖で顔を良く触ったり、空気中アレルギーの接触、お化粧、汗、枕などさまざまな要因があります。

最近カナダのデュピクセント投与中患者の研究成果では、顔の炎症が治まらない方達はシャンプーの成分に反応を起こす可能性が高く、シャンプーに入っている内容成分でパッチテストを行いました。その結果、一番多くの反応を示したのがシャンプー成分でした。難しい所が、シャンプーは製造会社によりかなり成分が異なるため、内容成分のリストも長く、安全なタイプを探すのに苦戦します。更に、接触性トリガーは時間差で炎症が出る場合もあるので、すぐにトリガーだと判断するのも難しくなります。

ドクターマセソンが安全なシャンプーのリストを作っていますが、全員に100%安全なシャンプーと言うのは残念ながら無いので、多くの患者様が安全に使えているタイプをお勧めしています。

この結果、デュピクセントは顔への効果が弱い、と言う認識よりも、顔へのトリガーを駆除出来ていないため、生物薬の効果を貫いて炎症が出ている事になります。
現在の不満が、適切なケアや教育をされていない患者様がデュピクセントだけ使って、顔や頭皮の炎症が治まらないので結局ストロング級のステロイドやプロトピックを顔にずっと使う事になっているようです。

アトピーの治療は薬一本勝負では無いので、デュピクセントと適切なケアを追加すると、更にコスパが上がると思います。



2018年12月6日木曜日

私の息子、Kai Takazawa 11月16日に産まれました

11月16日、2018年にKai David Takazawaがレガシー・グッドサンマリタン病院で産まれました!



今回は促進剤を使って産んだので、ハラハラドキドキ感がとても少なく、とてもスムーズにスケジュールを調節して産む事が出来ました。

婦人科のポリシーとしては、予定日前後10日ぐらいの間で、二人目の子であると疾患や医療的な理由が無くても患者様指定で促進剤を使う事が出来ます。我々が今回使った理由は丁度サンクスギビングデーになるので、Kaiの誕生日をホリデーにしたくなかった事です(誕生日会やこれから、お友達が誰も来ない事や、お正月産まれ・クリスマス産まれの子達の用に祝うパワーが半減したり)。後、妻は一人目はこのハラハラドキドキ感を経験したい、と言うご要望もあり、予約制の出産はしなかったのも理由の一つです。ドラマ・映画の見すぎですね。

まずは朝9時の予約で、マタニティー病院へ受診。促進剤とエピドレル(無痛用麻酔)の同意書・セットアップをして、陣痛グラフを見ながら待ちます。
前回の出産があまりにも楽だったため、妻は少し痛みを感じたいと言う事でエピドレルを少し待ちました(ない物ねだりですね。。)。もう痛みを十分経験したと思った時に麻酔投与しました。

赤ん坊の頭の位置を確認し、陣痛のタイミングと強さを見て、PUSHするタイミングを合わします。二人目の子は体も慣れているので、PUSHする時間は合計で5分で産まれました。

レミーと同じように、スキン・トゥ・スキンと言って、へその緒がついたままお母さんの胸に赤ん坊をのせます。このまま1~2時間ほど一緒にした後、色々と検査など行い、この時にビタミンKとB型肝炎の予防接種をします。

私はチアリーダーとカメラマン役をしていたので、周囲を撮影したり、アングルを変えたりしていたので、ふっと医療器具に近づいた時に胎盤を見てしまいました。あかん。血のゼリーが巨大なシュウマイのようになっている物で、上にへその緒がくっついています。これは人間が見る物ではないですね。更にこれを食べると言うカルチャー・宗教もあるようなので、とても勇気のある方達です。これを食べると寿命が10年長くなると言われても考えます。

Kaiは無事産まれ、新生児スコアも良く、レミーの時を思い出します。2日間入院で3日目退院ですが、次の日、全員あまりにも元気なので、退院する?と聞かれましたが、甘えて2日いました。病院がダウンタウン内なので、良いレストランがいっぱいあるため、お持ち帰りを買って、病院Foodはほとんど食べなかったです。

黄疸が24時間以内に見つかり、ビリルビン値などを血液検査で測る必要がありました。その後、数値があまり高く無ければ、ビリルビノメーターと言う物で血液を採らずに検査出来ます(かなり楽)。~18ぐらいが一番高い数字だったので、20を超えると紫外線治療が必要になるようです。一応セーフでした。

二人目はみんなが言っていたように、ケアに慣れているため、とても楽に感じました。但し、3人家族のバランスが崩されるので、レミーの態度が最近おかしくなってきています。経営者として、ハプニングやバランスが崩される事は良くある事なので、慣れていますが確かにストレスは上昇します。





まさか私が子供二人持つなんて考えてもいなかった事なので、とても不思議な気分です。いつもしょうもない事ばっかりやっていた自分ですが、人生のプロジェクト・ステップとして、楽しい家族を作りたいと思っています。