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2018年12月19日水曜日

デュピクセント、顔と頭皮の炎症が治まらないケース

アトピー性皮膚炎専用の世界初生物薬、デュピクセントが認可されてから1年半(日本は8ヶ月ほど)ぐらい経ちます。治験の頃から投与している方はもう5年ぐらいになりますが、市場に出るともっと沢山の方達が投与するため、新たなデータが出ます。

一番の副作用が結膜炎であり、これは眼科からの点眼薬などで大半は治まっているようです。後、日本では自宅投与を行っている方がほとんどいないため、投与の期間をずらして打ったりする事などもまだあまりデータ無いようです。
我々の患者様は状態が安定すると3週間に1回、もしくは1ヶ月に1回の投与ペースで安定する事も可能です。

良く聞く問題が頭皮・顔の炎症がまだ治まらないと言うケースです。これには複数の原因が考えられます:

顔はトリガーの接触(悪化の要因)が多い場所でもあり、特にステロイドやプロトピックを頻繁に使っていた方は、皮膚がとても敏感になり、すぐに赤くなったりするケースを良く診ます。癖で顔を良く触ったり、空気中アレルギーの接触、お化粧、汗、枕などさまざまな要因があります。

最近カナダのデュピクセント投与中患者の研究成果では、顔の炎症が治まらない方達はシャンプーの成分に反応を起こす可能性が高く、シャンプーに入っている内容成分でパッチテストを行いました。その結果、一番多くの反応を示したのがシャンプー成分でした。難しい所が、シャンプーは製造会社によりかなり成分が異なるため、内容成分のリストも長く、安全なタイプを探すのに苦戦します。更に、接触性トリガーは時間差で炎症が出る場合もあるので、すぐにトリガーだと判断するのも難しくなります。

ドクターマセソンが安全なシャンプーのリストを作っていますが、全員に100%安全なシャンプーと言うのは残念ながら無いので、多くの患者様が安全に使えているタイプをお勧めしています。

この結果、デュピクセントは顔への効果が弱い、と言う認識よりも、顔へのトリガーを駆除出来ていないため、生物薬の効果を貫いて炎症が出ている事になります。
現在の不満が、適切なケアや教育をされていない患者様がデュピクセントだけ使って、顔や頭皮の炎症が治まらないので結局ストロング級のステロイドやプロトピックを顔にずっと使う事になっているようです。

アトピーの治療は薬一本勝負では無いので、デュピクセントと適切なケアを追加すると、更にコスパが上がると思います。



2018年12月6日木曜日

私の息子、Kai Takazawa 11月16日に産まれました

11月16日、2018年にKai David Takazawaがレガシー・グッドサンマリタン病院で産まれました!



今回は促進剤を使って産んだので、ハラハラドキドキ感がとても少なく、とてもスムーズにスケジュールを調節して産む事が出来ました。

婦人科のポリシーとしては、予定日前後10日ぐらいの間で、二人目の子であると疾患や医療的な理由が無くても患者様指定で促進剤を使う事が出来ます。我々が今回使った理由は丁度サンクスギビングデーになるので、Kaiの誕生日をホリデーにしたくなかった事です(誕生日会やこれから、お友達が誰も来ない事や、お正月産まれ・クリスマス産まれの子達の用に祝うパワーが半減したり)。後、妻は一人目はこのハラハラドキドキ感を経験したい、と言うご要望もあり、予約制の出産はしなかったのも理由の一つです。ドラマ・映画の見すぎですね。

まずは朝9時の予約で、マタニティー病院へ受診。促進剤とエピドレル(無痛用麻酔)の同意書・セットアップをして、陣痛グラフを見ながら待ちます。
前回の出産があまりにも楽だったため、妻は少し痛みを感じたいと言う事でエピドレルを少し待ちました(ない物ねだりですね。。)。もう痛みを十分経験したと思った時に麻酔投与しました。

赤ん坊の頭の位置を確認し、陣痛のタイミングと強さを見て、PUSHするタイミングを合わします。二人目の子は体も慣れているので、PUSHする時間は合計で5分で産まれました。

レミーと同じように、スキン・トゥ・スキンと言って、へその緒がついたままお母さんの胸に赤ん坊をのせます。このまま1~2時間ほど一緒にした後、色々と検査など行い、この時にビタミンKとB型肝炎の予防接種をします。

私はチアリーダーとカメラマン役をしていたので、周囲を撮影したり、アングルを変えたりしていたので、ふっと医療器具に近づいた時に胎盤を見てしまいました。あかん。血のゼリーが巨大なシュウマイのようになっている物で、上にへその緒がくっついています。これは人間が見る物ではないですね。更にこれを食べると言うカルチャー・宗教もあるようなので、とても勇気のある方達です。これを食べると寿命が10年長くなると言われても考えます。

Kaiは無事産まれ、新生児スコアも良く、レミーの時を思い出します。2日間入院で3日目退院ですが、次の日、全員あまりにも元気なので、退院する?と聞かれましたが、甘えて2日いました。病院がダウンタウン内なので、良いレストランがいっぱいあるため、お持ち帰りを買って、病院Foodはほとんど食べなかったです。

黄疸が24時間以内に見つかり、ビリルビン値などを血液検査で測る必要がありました。その後、数値があまり高く無ければ、ビリルビノメーターと言う物で血液を採らずに検査出来ます(かなり楽)。~18ぐらいが一番高い数字だったので、20を超えると紫外線治療が必要になるようです。一応セーフでした。

二人目はみんなが言っていたように、ケアに慣れているため、とても楽に感じました。但し、3人家族のバランスが崩されるので、レミーの態度が最近おかしくなってきています。経営者として、ハプニングやバランスが崩される事は良くある事なので、慣れていますが確かにストレスは上昇します。





まさか私が子供二人持つなんて考えてもいなかった事なので、とても不思議な気分です。いつもしょうもない事ばっかりやっていた自分ですが、人生のプロジェクト・ステップとして、楽しい家族を作りたいと思っています。




2018年11月30日金曜日

デュピクセント、思春期使用の認可!(12歳から)

アメリカで中度から重度の喘息用治療としてデュピクセント使用が12歳からOKになりました。これはアレルギー・免疫学専門医、ドクターベイカーの治療となります。

現在思春期のデュピクセント治験が第3で、来年のQ3~Q4には12歳からのアトピー治療用としても認可が下りるはずです。

当然、ここでの狙いは喘息とアトピー両方の疾患を持っている方が間接的に喘息治療からアトピーが良くなります。現在では違法の方法で大人がデュピクセントの処方を貰って自分の子供に打つと言う方法しかないですが(貰っている大人のアトピーが良くならないと4か月で使用中止になるので、上手い事他の人に売ったり、自分の子供に打つ事が出来ないようになっています)、この場合、思春期の子本人が処方を合法的に貰う事が出来ます。

少し裏技なような部分がありますが、アトピーが良くなればどの方法を使っても良いと思います。12歳~18歳の間に大体の場合、アトピーがとても酷くなるので、この間に治療を行うと、成人アトピー化しないのが大きなメリットです。

思春期(12歳から)喘息・アトピー、デュピクセント治療のご相談などは:
info@omcllc.org    ライン:Koheipdx

にてご連絡をお願いします。

2018年11月20日火曜日

デュピクセントだけではアトピーが治まらないケース?

日本でデュピクセントが認可されてから半年ぐらい過ぎました。想定では大半の方達がアトピーを抑えれますが、中には強度のステロイド軟膏を長期に塗布されていた方はリバウンド症状がコントロールできず、デュピクセントと強度のステロイド両方を使い続けている方も出てきます。

ステロイドが手放せないとデュピクセント治療に不満を持っている方も少なくありません。リバウンド・感染・スキンケアの代わりにはならないので、ステロイド軟膏を安全に辞めて行くにはドクターマセソンのリバウンドコントロールを行いながら、感染も対処し、アトピーの要因となるトリガーを駆除し、適切なケアを覚える必要があります。
永久的にデュピクセントを使うとなると金銭的にも負担が掛かり、今の所は体がデュピクセントに対する抗体を作るケースはあまり見ませんが、将来的に何年使えるかもまだ判らない部分もあります。

乾癬用の生物薬は体が抗体を作り、効果を中和してしまう作用が良くあるので、数年しか使えない場合や数ヶ月で別の生物薬に切り替える必要性などが出てきます。
アトピーの場合、現在認可されているのがデュピクセントしか無いので、切り替える方法がありません。

こういったシナリオを考えると、デュピクセント無しでも安定した状態を維持させるには正しいケアと安全なお薬が金銭的にも良いと思います。
デュピクセントをすでに投与されている患者様の場合、治療がよりスムーズにいくので少し楽です。これから投与する方、すでに使っている患者様は、より早くデュピクセントを辞めるか、投与期間を延ばせるようになるか(自宅投与が認められてから)によってだいぶコスパが変わってくると思います。

ドクターマセソンの治療スケジュールは、患者様とドクターのご都合などを見ながら、決めて行きます。現在の空き状況では12月18日~2月3日まで治療が可能となっております。治療に関するご質問やデュピクセントの将来性など、
info@omcllc.org
もしくはライン:Koheipdx
にご連絡下さい。

今後も何卒宜しくお願い申し上げます。




2018年11月6日火曜日

アレルギーボトル11月・12月、有効期限の方達へ


渡米治療を終えた方達へ、

注射ボトル注文のメッセージです:

注射の有効期限が11月、12月の方へご連絡です。
次の日本への配達は12月半ばにお手元に届く用のお持ちしたいと思っております。
Dr.Bakerのラボからのリクエストで、1115日から1120日(締め切り)までにご注文をお願い致します。
注射の用紙全てと、プログレスレポートをお忘れなく、メールに添付して送ってください。
宜しくお願い致します。

メールは:

にてよろしくお願い申し上げます。

2018年10月31日水曜日

アメリカ体外受精、とても難しいケースの成功例!

OHSUドクターリーの体外受精プログラムで、とても困難なケースの方が先週妊娠に成功しました。

女性37歳
FSH  <10
AMH >1
AFC 左4個 右3個
食塩水ソノグラム結果:子宮は正常・ポリープ無し

自然妊娠で一人子供を産んでいるが、不妊治療を始める前にHSG検査を行った後、妊娠する。

上記がこの患者様のざっとした内容です。

FSHのホルモンが10以上と言うのは、脳がそれだけホルモンを沢山出さないと卵巣が上手く働かないと言う事なので、機能が年齢にしてはかなり低下しています。

AMHが1以下と言うのは卵巣で成長する卵子の数が少なくなっている事を示しています。

AFCは超音波を使って、肉眼で卵胞・卵子の数を数えます。左卵巣・右卵巣と両方数え、ホルモン治療で卵子がどれぐらい育つか目安が出来ます。この年齢で左4個、右3個はとても少ない方になります。

HSG検査後に妊娠は、たまにある事で、造影剤を卵管に流すと、卵管の詰まりが解消する場合もあり、これで次の排卵時に妊娠する時もあります。

ここでクリニックによってかなり方針が変わります。
ビジネス主体で出来るだけ数をこなすクリニックであれば、失敗の確率がとても高く、技術が低くてもこのまま行います。成功率が5%になってくると、本来は倫理的な問題もあります。

アカデミック系のクリニックで成功率・統計データを重視するクリニックであれば、ドナー卵子を使わないと治療を断る所もあります。失敗が多いとかなりクリニックの成功率データに響きます。

ドクターリーは、統計で答えるとOHSUの技術と遺伝子検査を行っても、この患者様は成功率~15%ぐらいだと言われました。但し体はとても健康で、もしかすると採卵も2回ぐらいは行わないといけないかも知れませんが、私の記録ではFSH14で妊娠を成功させたことがあるので、私は自信があります、と言われ治療に決心しました。

採卵から胚盤胞成長、自然淘汰され受精卵遺伝子検査が出来たのは二つでした。その中、一つは染色体異常があり、冷凍保存に残されたのは受精卵一つとなりました。

クオリティの高い受精卵だったので、少しはホッとしましたが、移植のチャンスは1回しかありません。

ドクターリーを信じて、一つの受精卵だけで2回目の採卵はしませんでした。

タイミングを計って、着床率を最大限まで上げるために子宮の壁を厚くするホルモン剤とプロジェストロン投与で母体を準備します。細かく壁の厚みを測りながら、プロジェストロン・エストラジオールを測り、すべて数値と厚みがパーフェクトになった時点で、移植するタイミングが決まります。

移植の日は1時間前に水を600mlぐらい飲み、膀胱を膨らまし、子宮を移植する最高の位置にします。場合によっては少し尿を出したり、もう少し水を飲んだり、指示があります。解凍された受精卵はラボの窓から、受精卵が入ったカセーテルをドクターに渡し、超音波で見ながら移植します。移植は厚くなった子宮の壁に直接入れます。

この時に超音波スクリーンが横にあるので、みんなで技法が見えます。正直、超音波スクリーンは素人が見てもあまり判らない場合がほとんどなので、ドクター達が”ここですよ!”と言っても、実は私は横で判ったふりをしていても、実際受精卵は今まで見えませんでした。但し今回はこの仕事初、初めて受精卵が子宮の壁に入るのが見えました!本当に小さな真珠みたいな物がかすかに見えただけでもとても嬉しく、患者様も涙をこらえれなかったです。

2週間後の妊娠検査もドキドキしながら結果を待ち、1回目の結果がエストラジオール600ぐらいでまずは妊娠!2日後のエストラジオールが1800台でこれも妊娠している証拠となりました。

後は超音波検査で心音を測り、ホルモン剤・プロジェストロン注射を妊娠3ヶ月まで継続すると一安心です。

採卵1回で、まだ失敗例がない事に関してOHSU・ドクターリーのチームに感謝しております。患者様もきちんとドクターの指示に従い、不安な気持ちもありながら、我々を信じて治療を進める事も成功に繋がっていると感じています。





2018年9月28日金曜日

レミーの成長日記、2歳6ヶ月

後もう少しで家のレミーも2歳半となります。



モンテッソーリ学校も毎日喜んで行っています。ここは生後15ヶ月からのスタートで、神様を使わない宗教学校のような感じです。
神様が上から見ているから悪い事はしないでください、と言うよりも、人間として他の人には優しくしなさい、と教えられています。この歳ではあまりそういう事は判らないかも知れませんが。

大きな変化は:
言葉を喋るようになって来た
私は日本語でしか喋り掛けないので、日本語は理解しているがやはり英語の方が強い
ものすごいアクティブで、男の子のようなパワー
おしっこがとても上手になり、大の方が後もう少し
やはりフルーツ・野菜が好きで肉をあまり好まない
嫌な物は”NO"と強く言う
家はいつも犬がいたので、動物が大好きになった。得に今は猫が好きなようです

フェイスブックで去年の写真など出てきますが、毎日見ていると成長が判らないので、そこで初めて大きく成長したのが判ります。

水泳もずっと続けているので、潜っておもちゃを取ったり、自分からダイブして数秒水の中で泳げるようになりました。
最近はサッカーも始め、クラスメートと楽しくやっています。



(同じ名前の豚。。)

弟がもうすぐ誕生するので、良いお姉さんになる事を願っています。

2018年9月6日木曜日

ドクターマセソン、個人面談コンサルティング、10月14日2018年、東京

*このブログはスロットが埋ると更新されますので、ご予約前に必ずチェックしてください。

*コンサルテーションの受付は終了となりました。

ここ12年間に渡って、秋の時期に講演会を行っていましたが今年は患者様やご家族、個人別にアメリカでの治療を検討されている方達へコンサルティングを行う事になりました。

デュピクセントの事やアメリカに行く事の不安な気持ち、アトピーを安全に治療するにはどのようにすれば良いか、今出来る事など、さまざまなトピックスで面談出来ます。信頼を作るには実際お会いするのが一番良いと思っています。
コンサルティング中は診察・お薬の処方などは出来ませんので、ご了承下さい。




日程:10月14日(日)2018年
時間:10:00 ~ 16:00
場所:リーガロイヤルホテル・東京
コンサルティング時間、お一人45分
費用:お一人・ご家族の方、1万5千円 (治療にご参加する場合、この金額は治療費からお引き致します)

タイムスロット:
10:00 ~ 10:45 予約済み
11:00 ~ 11:45 予約済み
13:00 ~ 13:45 予約済み
14:00 ~ 14:45 予約済み
15:00 ~ 15:45 予約済み

サインアップは:info@omcllc.org にて宜しくお願いします。ラインの場合は:Koheipdxです。

皆様とお会いするの、ドクターマセソンと共に、楽しみにしております!



2018年9月4日火曜日

9月・10月2018年、アレルギーボトル発注

9月・10月期限のアレルギーボトル発注

母からのメッセージです:

9月、10月に有効期限がくる方に連絡です。

今回の日本への配達は、1013ごろの予定です。お手元に届くのは、1016日―17にクール宅急便、着払いでお手元に届くと思います。注射は、920にご注文をお願い致します。
送り先や、カード番号の変更などがありましたらご連絡下さい。
注射の用紙全部と、プログレスレポートをメールに添付して送ってください。
宜しくお願い致します。


高澤


2018年8月28日火曜日

アメリカ体外受精、コストと法律

海外で体外受精を行う理由と人気はいくつかあります。ほとんどは成功率と法律です。

最近、アメリカで遺伝子・体外受精ラボで4年間研究している日本人のドクターとお知り合いになり、色々と日本の現状とアメリカを比べて説明してくださいました。

1.受精卵遺伝子検査がまだ日本ではグレーであり、裏で行っている所もあるが経験不足な所や技術が”裏医療”なのでかなりリスクはある。血液検査で着床してから検査出来るが、もし問題があった場合、妊娠を中断し、移植のやり直しとなる。受精卵の段階で遺伝子検査を行うと、移植前に結果が出るため、合理的で安心して妊娠出来ます。

2.ドナー精子・ドナー卵子プログラムが日本ではとても規制が厳しいため、これも又グレーなやり方か海外から発注すると税関の問題があります。グレーマーケットで購入すると、ドナー側も血液遺伝子検査など行っていない場合がほとんどで、病気・家族歴・学歴・パーソナリティテストなどもほとんど無い。ギャンブルに近い所があります。

3.日本で遺伝子検査の臨床研究が中々始めれないので(世界でも研究出来る所がとても少ない。オレゴンはOK)薬事法や政治が協力的にならないと、日本国内だとグレーマーケットの危険であまり役に立たないな治療しか出来ない。遺伝子研究者のドクターからの意見ですと、かなり無知な状態で無理やり日本でグレーマーケットで受精卵遺伝子検査PGSなどを行っているので、結果の分析などもむちゃくちゃのようです。

4.PGS・PGD受精卵遺伝子検査を使えると、大幅に(98%)染色体異常を見つけれるため、移植の回数を下げる事が出来る。

5.研究施設と合体で治療を行っているOHSUはラボのクオリティがとても高いため、とても良いクオリティの受精卵が出来る数が多い。二人目の子や三人目の子を作るプランがあれば、冷凍保存バンキングが出来ている。このため、採卵もほとんどの場合は1回で、バンキング出来ます。クオリティの高い受精卵を冷凍・解凍するのにはハイクオリティのラボが必要です。

6.子宮内検査の誤差が日本の検査からあまりにも多いため、超音波検査・AFC(卵子の数を測る検査)がアメリカに来てからもう一度行い、日本で探せなかったポリープなどがアメリカで良く見つかります。卵子の数も日本からのデータと大体異なります。

7.1回の採卵と1回の移植で治療を行うアメリカのコストと、何回も採卵・移植するコストはたとえ日本の方が1回のサイクルが安くても、金額が似てくると思います。我々の患者で良く聞く経験では、先生に”お世話になっているから”と言う理由で何回も採卵・移植を失敗してもチャレンジするようです。他のみんなも失敗を繰り返しているので私も、と言う思考もあるようです。

アメリカで出来る事、日本で出来る事、共同で治療を行える事が出来れば、不妊で困っている患者様達が苦しまなくて良いと思いました。コストの問題も、海外高額医療ローンなど、さまざまなヘルプも出来ています。

私はいつでもご相談にのりますので、Info@omcllc.org
もしくはライン:Koheipdx 、SKYPE:Kohei Takazawa 、チャットワークでもOKです。

希望を無くさずに、皆様に合った治療を探せる事を心から願っております。

2018年8月23日木曜日

ステロイド外用剤、脱ステ、リバウンド(ステロイド離脱症)とは?

アトピーを患っている方や関係者はリバウンドと言う言葉を知っていると思います。
正式には”ステロイド離脱症”と日本では言われているようです。英語でも”バウンス”や”リバウンド”と言う言葉を使います。

結局言い方を変えていても、長期浸透度の強いステロイド外用剤を塗布し、急に止めるとものすごい炎症が出ます。
この炎症が”ぶり返し”、抑えられていた炎症が出て来た、と、副腎機能が低下し、お薬からの副作用として症状が劇悪化する、の違いで混乱されている方が多いようです。

アメリカからの視点では、”ステロイド離脱症”が出る時は、体左右対称に、それと顔が腫れたり、足首が腫れたり、痒みよりも熱を持って火照るような感じはアトピーの炎症がぶり返しただけとは思えないのが事実です。明らかに内面から出て来ています(全身型)。
以前に炎症が出ていた場所とは関係なく、今まで数百名のリバウンドを見てきた経験上では、全員顔・背中・首から始まります。塗布されている期間や強いステロイドを長期に渡って使っていた方達はそこからムーンフェイス(顔が満月の用に腫れる)ともっとひどいと足首も象の足のように腫れる方もおられました。
実感されるのも痒みと言うよりも腫れ・痛み・火照りを良く聞きます(これはすでにお尻にデクスメタゾンとトライアムシノロンの調合薬を投与した後でも貫いて炎症が出るが、何も使っていない状態と比べてだいぶ抑えられていると思います)。

アメリカの治療でも個人が自己判断で”脱ステ”を行う事はお進めしておりません。コントロールしながらステロイドを離脱し、安全なお薬に変える事により、苦しい思いをせずに辞めれるのが一番安全で効果的だと思います。
但し、長期間ステロイドを塗布されている方は、少しでも辞める事が出来ない状態になっているので、本人は使いたくなくても、使わざるを得ないので辞めれない事になっている場合も少なくありません。
この場合、中々安全に日本で辞めて行くオプションが無いため、新薬のデュピクセントなどを求める事になると思います。デュピは長期安定にはとても優れているお薬ですが、リバウンドや感染を抑える効果はありません。

理解しにくいかも知れませんが、安全にステロイドを辞めて行くのには、ステロイドを専門医が上手に引いて行き、症状が悪化しだすと量を少し上げ、徐々に下げて行く方法です。これは筋肉注射・内服・外用剤、すべてをパーフェクトに使いこなす必要があります。ここがドクターマセソンのとても優れている部分であり、他の医師からも”魔術師”の用にお薬を使いこなす先生と言われています。内科の知識がとても強い所もあり、経験と、初めてリバウンドを起こす日本人の患者様を診た時(25年ほど前、アメリカで30年皮膚科医として働いており、見た事無かった)からあらゆる方法でステロイド外用剤から安全に、かつ快適に離脱出来る方法を作りました。

一度離脱出来ると、デュピクセントや正しいスキンケア・トリガー駆除・感染対処など行う事により長期安定が期待できます。
安全な弱~中ぐらいのステロイド外用剤も1ヶ月に1回使うか使わないかぐらいですと、今までの使用度とステロイドの強さと比べると多分98%は使う回数は減ると思います。

アトピーを持っていない方でも弱レベルのステロイドをかぶれなどにたまに使う程度です。

ステロイドは即効性があり、とても酷い状態を早く楽にする作用があるので、まだ使い道はあります。デュピは効果が発揮するまで時間が掛かる方や、デュピだけでは100%すっきりしない方もいるので、まだ使える道具です。正しい知識と安全な使い方を患者様に説明する事が重要となります。

2018年8月14日火曜日

アトピー専用JAK1阻害剤、治験経過と効力

ファイザーとイーライリリーが現在アトピー性皮膚炎専用、JAK1阻害剤の治験レースを行っています。

オレゴンメディカルリサーチセンターでは、ファイザー社の方が動きが早く、先に治験が始まりました。

ファイザーの治験プロトコルがとても良く、オープンラベル+必ず実薬が貰えるシステムになっています。
根本的にアプローチが違い、下記のスケジュールとなっております:

治験スクリーニング(健康面チェックはデュピやトラロキヌマブの治験よりも厳しい)
1日目(投薬初日)から3か月まで、治験参加者全員実薬が貰える
3ヶ月後、もしアトピーのスコアが下がっていなかった場合、治験から外されます(お薬の効果が無かったと言う事になります)
アトピースコアが下がっていた場合、お薬のランダム化が始まり、33%ずつの確率で実薬1日2錠、実薬1日1錠、偽薬と振り分けられます。
この期間が1年続き、この間でもし皮膚が悪化したり(偽薬に当たった場合など)すると、無制限のレスキューと実薬100%に戻す事になります。

滑り止めとして、必ず実薬に貰える事と、レスキューに制限が無い事がとても良い点です。
オープンラベルも予定されており、実薬を貰える期間はまだ未定ですが、経験上、大体2年ぐらいは貰えています。

ファイザー社の考えでは、始めの3ヶ月で効果が無かった人は、このお薬はその方には合っていない、そして実薬から偽薬に変わった人達で又アトピーが悪化すると言う事は実薬の効果があったと言う2点が明確になります。

現在のデメリットは、生物薬の用に2週間~4週間に1回投与では無く、毎日錠剤を飲むと言う点で(時には1日2回)飲み忘れなどが起こってしまう事と、制御している因子がもう少し根本にあるため、副作用が生物薬よりも多いと考えられます。現に胸ムカムカと頭痛を感じている患者様もいます。これは1日半錠の頭痛薬でコントロール出来ているようです。

アトピーの炎症度スコアは、初日の診察から2週目で約82%の改善が診られました。EASIスコア、QOLも(生活の質、睡眠など)90%ほど改善されていました。

効果のスピードは生物薬よりも圧倒的に早いので、患者様からの感想では、二日目ぐらいからは痒みがほぼ無くなったと言っていました。

薬価は、現在市場に出ているXeljanz(Jak1,2,3阻害剤)が、1錠5mgx60錠、2ヶ月分で~$4200なので、今の為替では48万円ぐらいです。
と言う事は1ヶ月24万円ほど。
生物薬の2/3ぐらいのコストですね。
デュピクセントが現在1ヶ月$3200、38万円ぐらいです。

日本でのデュピクセント認可を見ると、定価から50%引きで購入し、3割負担でざっとした計算ですと:
デュピ $3200 50%引き =$1600 患者3割負担 ~月・5万円

JAK1 $2100 50%引き = $1050 患者3割負担 ~月3万5千円

と私は想定しています。

アトピーを退治する武器が更に増え、的確な治療と正しいケアによって、更なる治療成功率の上昇が期待できます。

ファイザーの治験はまだ参加者スポットが空いているので、アメリカでの長期滞在ホームステイプログラム、10年医療治験ビザなど、ご質問・ご希望を望んでいる方は:
info@omcllc.org
にてご連絡下さい。
ラインIDは:Koheipdx です。



2018年7月13日金曜日

OHSU不妊治療・体外受精、成功例!!

今週の妊娠血液検査でbHCGが2000を超えていたので、妊娠していました!体外受精の終盤はいつもドキドキですが、今の所、我々のプログラムは1回の移植で失敗例がありません。

OHSU培養ラボのクオリティ(胚盤胞まで持っていくのと、凍結・解凍方法がとても優れている)、遺伝子検査で事前に染色体異常の受精卵を省く事と、ドクターリーの個人別に行っているホルモン投与治療のバランス(時には毎日血液採取と超音波しながらお薬を調節します)、そして子宮の壁の厚みを移植前にしっかり作り、妊娠中もお薬を継続します(妊娠3ヶ月まで)。

高い成功率を維持するのには、我々が患者様としっかり治療の内容と理想的な治療方針(患者様側)と現実的な治療方針をしっかり理解した上で治療を始めると、健康なお子様を産む事が可能になります。それには”理想”から”現実”の治療へ変えて行く必要があります。

理想を優先する方であると、中々治療が前に進まず、治療自体に辿り着けず挫折する方もおられます。”もっと技術が進歩するまで待つ” や ”ドナーは絶対嫌”の二つを良く聞きます。OHSUは臨床研究など、最先端の立場にいるので、もし最新の技術などあれば、研究中として情報はすぐ頂けます。但し、+45歳の卵子を若返らせる技法や無い精子を細胞だけ使って移植などはアメリカではまだ存在しません。認可されていない、臨床研究無しの方法(ロシアなど)はあるかも知れませんが、我々ではお勧め出来ません。リスクが高すぎます。

ドナーはとても優れた遺伝子の持ち主が多く、学歴・容姿・職業・遺伝性の病気・ライフスタイル・心理テスト・遺伝子検査など、とても過酷なテストに受かった方のみがドナーになれます(でないと誰もドナーを使わなくなるので)。

不妊・体外受精はとても複雑な問題であり、家族の批判や金銭的な問題など、さまざまです。一つ一つ問題を解決していき、最終ゴールにたどり着きます。それには第一歩が必要なので、治療に関する疑問や不安な事、金銭的な問題など、いつもで私にご相談してください。
info@omcllc.org 無料コンサルテーション




2018年7月8日日曜日

JAK1阻害剤、治験スタートと経過!

ファイザー社のJAK1阻害剤臨床治験が開始しました。

ポイントとしては:
服用初日から効果が実感できる。痒み軽減
空腹時に内服したため、吐き気がしたようです。
頭痛を感じているようですが、お薬からの影響かどうかは不明。
体の中から来るような痒みが大幅に軽減

デュピクセントや他の生物薬に比べると即効性があるようです。

因子の根本で止めるため、副作用はデュピクセントなどに比べるとリスクが上昇しますが、ネオーラルやサイクロスポリン系に比べると、ターゲット因子がもっと集中しているため、副作用はそれらよりも少ないようです。

副作用レベル(1-10)で言うと:

ハイドロコーチゾン・TAC、弱~中ステロイド塗布 0~1 (妊娠中でもOK)
抗ヒスタミン剤 0~1(妊娠中でもOK)
デュピクセント 1(現在のデータでは妊娠中でもOK)
JAK1 3 (妊娠中不明)
短期間内服ステロイド 3 (妊娠第3期服用可能)
サイクロスポリン 5 (妊娠中服用停止)
強度ステロイド長期間塗布 9 (妊娠中塗布停止)
ステロイド長期内服 9 (妊娠初期服用停止)

JAK1のメリットは生物薬よりもコストが安くなる可能性があります。内服薬と言う点でも注射が嫌いな方には良いかも知れません。効果も早く実感できるようです。

デメリットは飲み忘れや(毎日服用)胃の調子などによって効果や状態に変化がある可能性。

今後の経過も更新していきます。あらゆる生物薬やJAK1など、比較出来るのでとても興味深いです。
薬価が一番のデメリットであれば、これは時間が経てば解決できる問題なので、アトピー性皮膚炎を患っている方達にとって、将来性はとても高いと思います。

2018年6月30日土曜日

ダーミラ製薬会社・レブリキズマブ、アトピー専用新薬

IL13受容体のブロッカー生物薬、レブリキズマブのPhase2治験が始まって3ヶ月経ちました。

効果はとても良く、デュピクセントより効きが早いような気がします。副作用も今の所まったくなく(デュピは結膜炎のリスクがある)、投与の度にぐんと良くなり、”切れてくる”という感覚も少ないようです。これによって、半減期も長めだと考えられます。これが長いと1ヶ月に1回の投与とかも可能になって来ます。現在の治験患者はとても満足されています。

デュピクセントやトラロキヌマブなど、アトピー専用の生物薬は他にもあり、ターゲットする因子IL4と13も似ていますが、生物薬のデザインにより効果が全然違います。

なぜかと言うと、血流に流れている因子の方をブロックするか、受容体の方をブロックするかなどで、効力も違い、分子構造のデザインでも効きが変わってくるので治験を行っています。
投与量・投与期間も、どれも違います。

デュピクセントの場合、治験が開始された頃(6年前)は1週間に1回投与の治験でしたが、市場に出た時は2週間に1回投与に変わりました。これは治験データによって、1週間に1回VS2週間に1回投与のグループと違いを見た時に改善される効果がほぼ同じだった事が明確になったためです。

レブリキズマブは2週間に1回の実薬と4週間に1回の実薬投与と分かれている治験を行われているため、もし1ヶ月に1回のグループが同じぐらい改善されていたら、月1投与の生物薬となります。

トラロキヌマブも同様、投与量なども違うので、どれもユニークな部分があります。

ほんの少しの分子構造を変えるだけで大幅に効果や安全性が変わってくるため、製薬会社は同じお薬を100種類ぐらい準備しているようです。もし分子構造を変える必要が出てくると、すぐに変更出来るようにあらゆるシナリオを想定しています。

製薬会社は莫大な資金を掛けて研究や臨床治験を行うため、もはやアカデミックの大学病院や一般的な研究施設より研究のスピードと結果が早く、企業の方が最前線の情報を得られる場合が多くなってきました。
お薬の開発は医学の発展にもつながるのと、大学病院の研究とは違い、国の補助やポリシー、政治など無視して研究を進めれるため、結果も早いです。

良い治験プロトコルで、我々の専門医がお進めしている研究は患者様にとって、金銭的にも病状に対しても大幅なプラスになっています。これがまさしく医療のインサイダー情報だと思います。


2018年6月25日月曜日

ファイザー製薬会社、アトピー新薬、JAK1阻害剤治験募集中!

JAK1阻害剤という種類のお薬がアトピー性皮膚炎用として研究・治験が始まりました!これはデュピルマブ(デュピクセント)やトラロキヌマブとは違い、IL4とIL13のレセプター(細胞側の受容体、”受ける”ほう)を制御するお薬です。

投与法は錠剤であり、毎日内服する必要があります。これによってコンプライアンス(患者の飲み忘れなど)のリスクと、デュピクセントとは違い、もう少し幅広く免疫を制御するため、副作用が出る可能性もあります。
当然サイクロスポリンよりも安全ですが、デュピクセント系の生物薬よりも副作用によって使用出来ない方、もしくは不健康な方が使えない可能性があります。

但し、大きなメリットではお薬の費用が生物薬よりも安くなる可能性が高いので、金銭的にアトピー治療のフェラーリであるデュピクセント・トラロキヌマブと比べるとレキサスぐらいの費用になると思います。

JAK1はリウマチ治療に現在認可が下りているので、すでに市場には出ています。但し、ターゲットする因子IL4とIL13の受容体、そして製薬会社の分子構造デザインによって効果や安全性がかなり異なって来ます。ターゲットする因子が同じでもお薬の効果が大幅に違うのはその理由です。受容体の方でブロックするのか、それとも血流に流れている因子の方をブロックするのかなど、そして分子構造を微妙に変化させるだけですべての効果が変わって来ます。

製薬会社は同じ因子のブロッカーをターゲットしたお薬を開発しても、微妙に分子構造を変えて100種類ほど準備しています。

治験内容:
ファイザー社の治験プロトコルがとても良いので、この治験はドクターマセソン・ドクターブラウベルト・ドクターイーストがお勧めしています。第3治験(Phase 3)なので、安全性(第一)、効果(第2)は良い結果が出ているので、投与量(第3)に突入しています。
治験プロトコルは12週間、全員実薬からスタートする方法で、オープンラベルから始まります。
12週間後、ランダム(33.3%実薬1日200mg、33.3実薬1日100mg、33.3%偽薬)が始まります。この期間は40週間あります。
ここですごく良い点が、もしランダムの段階で偽薬に当たり、炎症が出ると無制限のレスキュー(専門医からの治療)となんと、ここで実薬に切り替える事が出来ます。
52週間の治験が終了後、オープンラベル長期安全性治験に入る事が出来、追加52週間分の無料の実薬期間になります。

滑り止めが強い治験なので、とても良いです。

デメリットは健康状態がかなり良くないと治験スクリーニングで落とされます。これは過去に癌の診断や現在肝臓や腎臓などの疾患を患っていたり、全体的に不健康であると落とされる可能性が高いです。

後、期間がとても長いので、治験に入れる患者様は限られると思いますが、ビザなどはアメリカの治験に参加すると10年間ビザは下ります。
滞在もコストを下げ、ホームステイ系の治験用として1部屋は確保しております(長期滞在の方用)。

これも将来のアトピー治療オプションとして一つ増えるので、とても良い方向へ進んでいると思います。

ご質問などは:info@omcllc.org にてよろしくお願いします。

2018年6月14日木曜日

アレルギー注射ボトル、7月・8月の発注スケジュール


(渡米治療後の患者様用)

アレルギーボトル発注、7月・8月の有効期限の方達へ、母からのメッセージです。

ご無沙汰致しております。有効期限が7月と8月の方にご連絡です。
注射の注文についてですが、下記のような状態で、日本まで定期的に手持ちで持って行くようになりました。
次の日本行きが8月半ばから20ごろを予定しております。有効期限から1か月間は、効果も同じで使えますので、新しいボトルが来るまでは、現在お持ちのボトルでスケジュール通り継続しておいてください。
注射は7月25日ごろから7月末までにご注文下さい。
 (この期間を見逃すと、次は10月半ばになります)

昨年発送した注射の箱が昨年6月末に1つ、そして724日に3人分、発送したもの
が、USPS(郵便局)のポートランド支店で止まったままになっていて、そこまで探し
に行きましたが、行方知れずです。今まで20年間、発送をしていましたが、このよう
な事がおこったのは初めてで、とても困惑しております。しかし、このまま続けて発
送するのも怖くて出来ず、クロネコヤマトにも相談いたしましたが、下記のようにお
返事を貰いました。

高沢様

お世話になっております。
昨日、然るべき部署に持ちかけてみましたが
誠に申し訳ありませんが宅配便では処方された医薬品取り扱いに制限があり
残念ながらエンドユーザーへの直送は出来ないのが現状です。
また成分の開示も必須となって参ります。
弊方も取り急ぎ良い方法がないものか、
探って参ります。

残念ながら、お世話になることはできませんでした。

それで、2か月に1度、まとめて日本まで持って行き、日本国内から発送するつもりに
しております。1回目は、昨年826日に行きました。次で6回目となります。予定は、8月半ばから20日過ぎ頃を予定しています。これらのスケジュールは、決まり次第チャットワークでご案内いたしますので、時々覗いてください。
今までは、手数料+送料=220ドルほどだったと思いますが、それを、$250を頂戴
し、航空券の費用に充てたいと思いますが、皆様のご意見は如何でしょうか?そのた
め注射の注文は、早めに連絡を頂かないといけませんが、スケジュールをその都度、
ご案内するように致します。ご意見やアドバイスなどがありましたら、どうかご遠慮
なく、namikotakazawa@omcllc.org へご連絡ください。
日本へ到着してからは、空港からクール宅急便で、お薬をいつも発送してくれている処へ送り、そこからそれぞれのお宅に、クール宅急便の着払いで発送を致します。

高沢 奈美子

2018年6月7日木曜日

ドクターマセソン・アトピー治療後のハッピーストーリー

2014年にドクターマセソンのアトピー治療を受けたI.K.さんが、とても良いニュースを送って頂きました。

5月2018年にご結婚されました!おめでとうございます!


渡米時はマスクをして、皮膚を衣類で隠して、気持ちもかなりダウン気味でした。其の時は女性二人のチームで、丁度新ケアホームに引っ越しした所でした(ケアホームテストして頂いて有難う御座いました)。

ビューティー系のお仕事をしているので、やはり指や手の炎症が酷かったです。過去歴は子供の頃にアトピーと診断され、四肢屈曲部から徐々に広がって行き、良く見るパターンで、思春期になって顔や全身に炎症が広がるケースです(この年代でアレルギー体質になり、顔・首に炎症が始まるケースが多い)。
成人になってから、あらゆるステロイド治療・漢方・温泉の基や、ネットでお薬を購入するなど危険な方向へ行っていました。

ステロイドを辞めた時にリバウンド(ステロイド離脱症と日本では言われている)も経験しており、全身の炎症と浸出液も出ていたようです。

2014年に渡米し、ドクターマセソンとドクターベイカーの治療を受けて帰国されました。治療の終盤ではもう一人の患者様とダウンタウンへ行ったり、とてもポートランドの生活も楽しまれておりました。

帰国した後もサポートは必要でしたが、お仕事にも励んで、アトピーをコントロールしながら、ビューティーテクニシャンとして継続していたようです。

5月にご結婚されるとお聞きし、ドクターマセソンからもお化粧やウエディングドレスで悪化しないように、予防的に使うデルタゾン内服薬も処方してくれました(ウエディングギフト?)。

ご本人様も少しハラハラしながら、なんとか結婚式・撮影は良い状態を保ったまま終了したようです。



ドクターマセソンや我々もハッピーニュースは本当に感謝しております。この治療プログラムが無駄でない事を心から実感出来ます。少数ではありますが、少しでも他の方が幸せになれるのであれば、ドクターもOMCも、この活動は必要である限り、ずっと継続したいと思います。もう辞めると言うオプションはここまでくると無いと思います。

この記事が困っている方達へ、少しでも希望になる事を願っております。みんなで頑張ればなんとかなる病気なので、お金や滞在期間・治療の不安など、いつでも我々はご相談に乗ります。みんなでこの問題を助け合って解決していきましょう。





2018年5月30日水曜日

アメリカ不妊治療プログラム、成功例!

OHSUの体外受精プログラムを去年の夏に始め、今年の5月に無事健康な女の子が産まれました!
シングルマザーの方で、女の子指定でハーフの子になりました(日本人・アメリカ人)。

ご本人様はビジネスオーナーで、良いパートナーが中々いない間に卵子の年齢も経ってくるので、卵子凍結だけではなく、受精卵を作る事に決心しました。始めは他の患者様と同様、不安な気持ちでスタートしましたが、今では1週間に新生児の写真を40枚ぐらい送ってくるぐらい、とても幸せな気持ちになっているようです。

渡米するのも費用が掛かり、めんどくさい部分もありますが、OHSUのドクターリーに体外受精の治療を行って貰って、ハイクオリティ・遺伝子検査済みの受精卵も合計で9個ほど作り、今後もホッケーのチームが出来るぐらい子供を作る事が可能です。残りの受精卵はOHSUで冷凍保存されています。

中国ではアメリカで体外受精・代理出産を行う方達が圧倒的に増えて来ていますが、日本はまだ、遺伝子検査や体外受精IVFに関して”怖い”というイメージも強いようです。無理もないと思います。日本のクリニックでの成功率が圧倒的に低いのと、遺伝子検査がまだ法律的に追いついていない事や、”奇形児や怖い思いをする”という噂やデマなどが浸透されているようです。

アメリカでは逆に、体外受精出来る方は”ずるい”という考えで、遺伝子検査・ハイクオリティの受精卵を選んで、ドナーなどもつかえると言うのはお金を持っている人だけが出来る、優秀な子を産む方法として宗教や倫理的な面で悪いイメージがあります。

不妊治療はアメリカでも医療保険が使えないので、確かにコスト面からするとデメリットかも知れません。
但し、確実に子供を作る事が今の技術では出来るので、不妊の想定されているあらゆる問題は体外受精で解決されます(卵子・精子・子宮がNGの場合でも)。

金額的にも、海外医療ローンなどを組めば、なんとか出来る費用だと私は思います。正直、子供を産んでからのコストの方が半端なく高額です。

このクライアント様も、富裕層グループと言うよりも、自分で頑張って自営業でなんとか成し遂げた方なので、費用だけのハードルであれば、我々とご相談下さい。

OHSUの技術、ドクターリーの腕、OMCのサポート、そして患者様の努力で治療の成功率を最大限まで上げます。

Eさん、お子様の誕生、おめでとうございます!








2018年5月22日火曜日

デュピクセント、ドクターマセソン渡米治療内容公開!

日本・アメリカ共同デュピクセント治療プログラムを公開致します。
日米共同治療は渡米前と渡米後の日本クリニックでの診察は国民保険を利用出来ます!

6月・7月・8月チームのスケジュールやご問い合わせは:
info@omcllc.org
にてお願いします。

下記が正式なプレスリリースです。
(写真をクリックすると読みやすいです)



2018年5月10日木曜日

ドクターマセソン+日本クリニック、正式デュピクセント治療プログラム


アメリカ時間5月9日2018年から、ドクターマセソンと日本クリニックとの共同でデュピクセント治療が正式に開始致しました!日本国民保険も利用出来ます!


更に、

オレゴンメディカルコーディネーター日本支部にアトピー専門医療コンサルタントのスタッフが2名、新しくチームに加わりました。治療の内容説明や、特にデュピクセントに関する事などはとても詳しい方達です。実際デュピクセントの治験患者としてお薬も使っていた事もあり、数年前にはドクターマセソンの渡米治療も受けました。それによってアトピーに対する知識や経験者としてこれからの患者様と共通点があるので、お話がしやすいと思います。


デュピクセント治療プログラムの内容は:
1. 日本のOMCJ担当者と連絡を取り、インフォームドコンセント、治療内容のご説明など受け、渡米する時期を決める(現在のスケジュールでは6月半ばから渡米の予定)。

2. ご契約・渡米日程が決まった後、日本のクリニックのご予約を入れる。

3. 日本でデュピクセントを打ってからすぐに渡米。

4. 渡米期間は2週間(診察3回)、ポートランド・オレゴンへ到着した日にドクターマセソンの初診を受けます。

5. 今までのドクターマセソン治療のように、感染・炎症・トリガー駆除・スキンケア教育・アトピーに関する教育と生活環境を整えるプログラムが始まります。デュピクセントはステロイドや今までの免疫抑制剤とは全く異なるので、デュピクセントの上からお薬は通常通り使えます。このメリットはかなり大きく、デュピクセントの効果が出るまで(このタイプのお薬は効果が出るのが少し遅い)炎症をぐっと抑え、感染も対処し、その間にスキンケアをマスターしながら、これからのケアやデュピクセントについての教育などを2週間で徹底的に行います。

6. もしステロイド外用剤を長期間使われている場合、リバウンドもデュピクセントとドクターマセソンのお薬でコントロールしながら、離脱します。

7. アレルギー治療は必要無いので、ドクターベイカー・ラッシュ治療などは不要です。

8. 診察3回目(2週間後)の次の日に帰国し、翌週にデュピクセント2本目を投与致します。我々のデータによると、状態が安定してくると投与は3週間に1回でもコントロール出来てきます。通院の回数・コストなど更に下げれる見込みです。

9. 帰国後も今までの渡米治療と同様、ドクターマセソンとOMCからのフルサポート・オンライン診察やチャットワークでの情報交換には変わりありません。

我々の初めて日本・アメリカ共同で治療を行うプログラムで、お互いのメリットを使い、アトピーに対する最強の武器、デュピクセントを活用する事により、渡米期間を今までの4週間から2週間、滞在期間とコストを下げる事が出来ました。

デュピクセントという素晴らしい道具が市場に出たので、この効果を最大限まで生かす事により、更なるアトピーのコントロールと、患者によってはデュピクセントも必要無く、適切なケアだけで疾患をコントロール出来るようになる事がゴールとなります。



上記の治療プログラムに対して詳しい情報は:
Info@omcllc.org
にてよろしくお願いします。



2018年5月7日月曜日

デュピクセント治療プログラム間もなく開始!

日本とアメリカのクリニックが共同でデュピクセントを使った治療プログラムが間もなく開始致します!

来週には正式なプログラムやチームメンバーの紹介など、発表致します。

治療の流れとしては:
日本でデュピクセントを処方
投与と同時にアメリカへ2週間の滞在でリバウンド・感染・スキンケア教育・トリガー駆除など徹底的に教育と治療をする。
デュピクセントは効果が発揮するまで少し時間が掛かるため、ドクターマセソンの治療で始めの段階でぐっと良くし、デュピクセントで良い状態を維持する方針です。
デュピクセントだけではリバウンド症状などはコントロール出来ない事が想定されているため、早く強いステロイド外用剤から離脱出来るように治療する。
ネオーラルやサイクロスポリンを内服している方も投与量をもっと下げるか断薬する事が出来る。
2週間後、日本へ帰国された後はデュピクセント2週目の投与をし、注射を打つまえに通院する必要がある(日本ではまだ自分で注射を打つ認可を得ていないようです)。

日本とアメリカのドクターが連携を取って治療を継続します。今までのドクターマセソン治療とデュピクセントを追加し、更に進化された治療と渡米期間が今までの半分になります。費用も大幅に下げる事が出来、アレルギー治療も必要ありません。

一番重要なポイントはデュピクセントは魔法の薬ではないので、他のケアなどきちんとこなし、お薬の効果を最大限まで引き延ばすのが望みです。状態が良くなると3週間に1回の投与などに変更し、長期間のコストも大幅に下げる作戦もあります。

ご質問等は:
info@omcllc.org にてよろしくお願いします。治療スケジュールはまだ公開されていませんが、先にリストに加入したい場合、ご連絡下さい。
2週間渡米プログラムなので、治療人数のキャパは少し広まりました。

2018年4月11日水曜日

デュピクセント薬価最新情報とアメリカアトピー治療


*更新:薬価を公表するのは4月18日ですが、このPDFファイルリンクのページ26がデュピクセントの薬価と認可を得ている正式データです。
国民保険・医療薬価とガイドライン



いよいよ日本でもデュピクセント(デュピルマブ)が発売されるようです!まだ謎に包まれている部分もありますが、下記の情報を日本の患者様から頂きました:

以前から医師と良い関係を持っている、もしくはネオーラル(サイクロスポリン)など処方して頂いている医師からデュピクセントを処方して頂ける可能性がある。

薬価は100%の金額はまだ未定ですが、医師によっては7万円の3割負担や、10万円の3割負担など、明確な金額は判らないようです。私は大体月5万円ぐらいだと予想しています。

4月23日に薬価が判ると宣言した医師がいました。
5月ぐらいから処方が出来ると思うと言われたそうです。

上記のポイントから、アトピー性皮膚炎を患っている方達でステロイド・サイクロスポリンの治療が成功していない方達が次のステップとして出来る事は:
デュピクセントを処方出来る医師を探す必要がある(大学病院・治験を行っていたクリニックなど)。
すでにステロイド・内服薬(内服ステロイド・サイクロスポリン)治療が成功しなかった事を証明できるために過去歴などを作成。
そして上記を理解して頂ける医師で、デュピクセントの知識もあり、国民保険を利用し、高額なお薬が必要と判断してくれる方です。

デュピクセントは適切なスキンケア・知識・感染予防・トリガー駆除などを同時行う事により、効果が発揮されます。問題は、デュピクセントだけ使って、アトピーがすべて解決すると思っている患者様にとってはがっかりする可能性もあります。
国民保険を使っても高額な治療なため、しっかりとアトピーの疾患に対する知識を付けて、正しい治療と組み込めば治療の成功率は大幅に上がります。

そのため、日本でのデュピクセントを使用し、ドクターマセソンの治療も組み込めば、現在の医学上、最強の治療法となると思います。デュピクセントを貰えた方達だけの特別プログラムとなり、滞在期間も2週間ほどでアレルギー治療も必要無くなるので、渡米へのハードルが少し下がると思っています。

この日本デュピクセント・ドクターマセソン治療のプログラムは近々に公開致します。我々のデータでは、今まで通りの治療プログラムで渡米された方達の5%未満がデュピクセントを必要となっています。始めて日本の医療とアメリカ医療、共同で治療が可能になる事は医療のグローバル化の大きな第一歩であり、とても将来が楽しみです。
もっと多くの人々が助かりますように、心から信じています。

2018年4月9日月曜日

レミーの成長日記、イースターと2歳の誕生日

アメリカ時間4月7日にレミーが2歳になりました。

やはり英語・日本語で会話しているので、他の子達よりも言葉の数が少ないようです(妻は100%英語、私100%日本語)。

幸いポートランドには公立のインターナショナル学校があり、半日英語、半日日本語が小学校から高校まであります。抽選でしか入れないのですが、私が純日本人でレミーも日本語が喋れば抽選に当たりやすいようです。

とてもアクティブな子で体育会系なので、少し将来不安な処もありますが、私も中・高とかなりスポーツにハマっていたので、貴重なレッスンなど今でも思い出します。チームワークや努力、教訓は多いのでメリットは沢山あると思います。

0歳~1歳ぐらいまでは機械的な部分が多かったですが、どんどん面白くなってきます。後、アメリカでは子育てをもっと簡単にするツールなどが豊富で、体外受精プログラムで出産する患者さん達にもアメリカ流のベビー用品を少し教えます。

2歳、早いような遅いような感じでしたが、子供大嫌いの私でもなんとか出来ているので、これは結構誰でもがんばれば出来る事だなと思いました。ワイフとのチームワーク、プロジェクトとして子育てを考えています。

 (イースター卵狩り、中におもちゃやお菓子が入っています)

 (スタートアナウンスメントを待っています)

 (教会が無料で行っていたイベントなので、中身は正直結構しょぼかったです)

(卵は1000個ぐらい散らばっていました) 

(誕生日クッキー、味よりもルックス重視でした) 

(妻手作りのカップケーキ) 

(なんとも食欲をそそらない色とデザインです) 

(2歳のキャンドル吹きで、上手に吹き消しました) 

(私はAudi派なので、レミーもお揃いにしました。Amazonでとても安かったですが、すべて自分で組み立て式になっており、2時間はかかりました) 


2018年3月31日土曜日

デュピクセント・トラロキヌマブ・レブリキズマブ、アトピー専用生物薬

インターロイキン4と13、これらがアトピーの原因になっている因子と大手の製薬会社と研究者たちが信じています。

上記の因子を中和させる事により、中度から重度のアトピー性皮膚炎をコントロール出来る研究成果が出ています。
治験と研究データは、各自製薬会社のダブルブラインド(偽薬入り)の結果により、第1、第2、第3治験と、すべて第三者が行う治験で数千人のアトピー患者からのデータがあります。

先陣を切ったのがリジェネロン・ソノフィーのデュピクセント(IL4+IL13)であり、その次にレオ社のトラロキヌマブ(IL13)、そしてダーミラ社のレブリキズマブ(IL13)。IL4は喘息系の因子だと判って来ています。

生物薬はリウマチや乾癬などの治療に使われており、アトピー性皮膚炎に対するモノクローン抗体は初めてなので、とても興味深くみんな待っています。治験に参加した方達はすでに効果を実感されております。アメリカでは去年の4月に認可が下り、市場に出ています。

安全性・効力・長期間使える事や、患者自信が家で注射投与出来る生物薬なので、メリットは沢山あります。ターゲットした因子を止めるだけの効果があるため、安全性に優れているのと、他の副作用がほとんどないメリットもあります。
ステロイドやサイクロスポリン(ネオーラル)とは全く作用が違うため、生物薬投与中にレスキューとして使う事も可能です。

これらの生物薬はアトピーを完全に治療するか、かなり軽症のアトピーまでベースラインを上げる事が出来るので、その上から弱いステロイド外用剤や定期的に内服薬で簡単に抑える事も出来ます。現に我々の患者の中でサイクロスポリンとデュピクセント両方使っている方もいますが、サイクロスポリンの投与量を大幅に下げる事が出来ました。

ドクターマセソンの患者はアトピー治療の基礎知識がすでに高いため、日常のケアやトリガー駆除、アレルギー治療や感染予防など行う事により、生物薬の効力が更に上がります。重症アトピーの患者が生物薬だけを打って、リバウンドや感染などすべて対処出来ないため、適切なケアと知識を同時に始める事が治療の成功に繋がります。

生物薬は治療の”道具”であり、実際の治療では無いと言う事をお忘れないで下さい。




2018年3月7日水曜日

スプリット体外受精・IVF OHSU

IVF体外受精の大きなメリットは冷凍保存が出来ると言う事です。我々の体は歳を取る事により、さまざまな機能が低下していき、それを止める事は出来ません。アンチエイジングのビジネスがとても盛んなのも、若さや健康なようになりたいと言う願望でフェイスリフトや星の数ほどあるクリームやローション、セラピーからマッサージ、誤魔化し系の物がとても多いです。これは仕方のない事で、まだ現在の技術では本当のアンチエイジングは無いからです。

卵子や受精卵を冷凍保存すると言う事は、其の時に取り出した年齢の卵子の時が止まると言う事です。さまざまな理由で卵子や受精卵を凍結するメリットがあります。

1.染色体異常のリスクが少ない年齢(36以下)で卵子を凍結させると、妊娠成功率と胎児へのリスクが大幅に減る。

2.凍結技術がここ3~4年でかなり進歩されている。フレッシュな受精卵移植(凍結させずに母体へ移植する方法)と凍結・解凍して移植する受精卵移植の成功率を比べると、凍結・解凍方法での移植の方が成功率が高い。なぜなら遺伝子検査を行うのには必ず凍結させる必要があるので、当然遺伝子検査を行い、染色体異常が無い受精卵を選ぶ事になるので成功率が大幅に上がってしまいます。OHSUでは瞬時にして凍結させ、不純物や霜がほぼゼロに等しい凍結方法をグラッシングと言います(ガラスのように)。これは解凍方法も複雑なので、特定のクリニックしか出来ません。OHSUで開発された方法で、技術と器具が充実しているクリニックのみが出来ます。

3.1に近い答えですが、36歳前にスプリット凍結が出来る。スプリットとは、半分の卵子を凍結し、半分の卵子を受精させる事により、将来パートナーが出来なくても凍結された受精卵で妊娠するか、パートナーが見つかれば、卵子とパートナーの精子を使うなど、更にオプションが広がります。これは採卵の数が多く無ければ出来ないので(卵子と受精卵の数がトータルでは少なくなるので)、卵子が多い方と高技術のクリニックだけしか出来ません。

本当のアンチエイジングは凍結している状態なので、ご自分の年齢で採卵した卵子は永遠に若いまま、移植するまで待っています。
移植する時の年齢は、高齢でも行えるメリットがあるので、妊娠したい時の時期や年齢などすべて決める事が出来るのも体外受精の利点です。(注意:46歳以上になると、高リスク妊娠と判断されるので、検査項目などは増えます。妊娠中に糖尿や高血圧になる可能性も上がります)。




2018年2月11日日曜日

アレルギーボトル発注スケジュール3月~4月

高澤奈美子から、アレルギーボトル発注のメッセージです:

ご無沙汰致しております。注射の注文についてですが、下記のような状態で、日本まで定期的に手持ちで持って行くようになりました。
次の日本行きが43日を予定しております。有効期限から1か月間は、効果も同じで使えますので、新しいボトルが来るまでは、現在お持ちのボトルでスケジュール通り継続しておいてください。
この度、発送した注射の箱が6月末に1つ、そして724日に3人分、発送したものが、USPS(郵便局)のポートランド支店で止まったままになっていて、そこまで探しに行きましたが、行方知れずです。今まで20年間、発送をしていましたが、このような事がおこったのは初めてで、とても困惑しております。しかし、このまま続けて発送するのも怖くて出来ず、クロネコヤマトにも相談いたしましたが、下記のようにお返事を貰いました。
高沢様
お世話になっております。
昨日、然るべき部署に持ちかけてみましたが誠に申し訳ありませんが宅配便では処方された医薬品取り扱いに制限があり残念ながらエンドユーザーへの直送は出来ないのが現状です。また成分の開示も必須となって参ります。弊方も取り急ぎ良い方法がないものか、探って参ります。
残念ながら、お世話になることはできませんでした。
それで、2か月に1度、まとめて日本まで持って行き、日本国内から発送するつもりにしております。1回目は、826日に行きました。次で4回目となります。予定は、3月末から4月初めを予定しています。これらのスケジューは、決まり次第チャットワークでご案内いたしますので、時々覗いてください。今までは、手数料+送料=220ドルほどだったと思いますが、それを、$250を頂戴し、航空券の費用に充てたいと思いますが、皆様のご意見は如何でしょうか?そのため注射の注文は、早めに連絡を頂かないといけませんが、スケジュールをその都度、ご案内するように致します。ご意見やアドバイスなどがありましたら、どうかご遠慮なく、namikotakazawa@omcllc.org へご連絡ください。
日本へ到着してからは、空港からクール宅急便で、お薬をいつも発送してくれている処へ送り、そこからそれぞれのお宅に、クール宅急便の着払いで発送を致します。
高沢 奈美子
*良いところは、通関の手間がなく、気温も気にせずお届けが出来ます。
私たちは、患者の皆様が安心して治療が継続できるよう出来るだけの努力を致します。どうか宜しくお願いいたします。


2018年1月26日金曜日

更なるアトピー新薬治験、募集中!

デュプリマブがアトピー性皮膚炎専用生物薬競争の先陣を切ってから、他の製薬会社も次々と参加してきました。


Dermira製薬会社(ダーミラ)-Lebrikizumab(レブリキズマブ)
抗インターロイキン13のバイオ薬、第2フェーズ治験が2月~3月にスタートします。喘息用として開発されていましたが、アトピー性皮膚炎用として治験が始まりました。レオ社のトラロキヌマブととても似た経路を辿っています。


Abbvie製薬会社(アビー)-Upadacitinib(ウパダシティニブ)
JAK1阻害剤のバイオ薬、第3フェーズ治験が4月頃にスタートする予定です。これは毎日服用する飲み薬であり、フェーズ2の治験データではデュプリマブよりも良い効果が見られたようです。飲み薬のデメリットは胃の中でタンパク質が分解されてしまうため、注射投与よりも効果に差がある可能性もありますが、そこの難関も克服している新薬の用です。
アメリカ連邦薬事法からBreak Through Therapy Designationをフェーズ2Bの治験でとても安全性と効力が高いため、早く市場に出せるようにする許可を得ました。


上記の治験はドクターマセソン・ドクターイースト・ドクターブラウベルトの下で参加出来ます。診察・治療・お薬などは治験中すべて無料です。1回の診察に給付金$50が頂けます。航空費・滞在費などは別途となります。
3ヶ月以上の長期滞在の場合は、治験患者用ビザで安心して滞在出来ます。ビザは10年間有効です。

ビザ手続き、滞在、同意書や治験に関する翻訳や送迎、すべてOMCがセッティング致します。
治験と聞いて怖がる方も多いですが、インサイダーですでに効力の高いお薬で安全性が高い物だけを進めております。

ご質問等は:
Info@omcllc.org  にてよろしくお願いします。


2018年1月23日火曜日

バイオ薬・生物薬の効力、効果とスピード

生物薬は人によって効果が表れるスピードがかなり異なるようです。病状や因子の強さなど、スキンケアの上手い・下手や、今までどれぐらいステロイド使っていたかなど、無限のようにシナリオがありますが、デュプリマブやトラロキヌマブ、生物薬はステロイドよりも効果が現れるのは遅いです

全く違う作用のお薬なので、今のデータでは、サイクロスポリンや内服ステロイドなど、同時に使っても問題はまだ起きていません。始めの辛い時に内服薬やサイクロスポリンで抑え、生物薬の効果が発揮するまでの時間稼ぎとしても使えます。

生物薬だけでは炎症を抑えきれない場合は、サイクロスポリンとデュプリマブ、両方で抑えている方もいます

生物薬ではリバウンドは抑えれません。
バクテリア感染も抑えられません。
スキンケアの代わりにもなりません。
トリガー駆除(悪化の要因)の代わりにもなりません。(生物薬の効果を貫いて炎症が出ます)

体の炎症が出るリミットの幅を広げる事と、喘息・アレルギーにも効きます

治験中のプロトコルにスキンケアを行う必要があるので、それだけ重要だと言う事は製薬会社も認知しております。

6週間ほど投与しないと偽薬かどうかは判らないと思います。
打ってすぐに効いたと言う方もいますが、プラセボ効果(すごいお薬を打った気持ち)もあるので、他の患者の意見などはあまり気にしなく進める事をお勧めします。


2018年1月8日月曜日

高額医療ローンプログラム、千葉銀行

海外医療の場合、金銭的な問題をクリアするのが難しい方もいます。病気が酷くて仕事にも行けなかったり、親からお金を借りるのには説得するのも大変、病気の事が理解してくれない時もあります(親からブーイングを受けたり)。

アメリカ的な考えですが、こちらでは18歳になると独立して一人で生活する人が多く、大学費用などもローンを組んで奨学金以外で学費を自腹で払って学校へ行く人がとても多いです。卒業して、仕事を探してから払う仕組みになっています。

病気で仕事が出来ず、でも病気を治してから仕事に復帰し、ローンを払っていけると言う方であると、日本はアメリカよりも金利がかなり安いので、海外医療ローンのプログラムを行っている銀行もあります。
かなりケースバイケースの用で、病状やこれからローンが払っていけるかどうかの査定なども当然ありますが、今の所500万円までの借り入れが可能のようです。

我々の経験上、特にアトピーの場合は治療後に人生が大幅に変化した人がほぼ全員と言っていいぐらい(2017年アンケートを基に)のデータを得られたので、仕事に復帰したり結婚する方が多いです。現在仕事についている方も仕事の効率は上がっているはずです。

我々の治療プログラムに参加するためのローンで成功率が高い所は、千葉銀行と言う所です。ここは海外医療ローンプログラムがあります。


車でも家でも、ローンが必要な時は、とても使えるツールだと思います。体に投資するお金は、アメリカではもったいなくないと認識されています。
治療費のお見積りから査定に入って、ローンが決まる仕組みのようです。金利などはその方によって変動するとは思いますが、一度お問い合わせてみるのも希望の一つになるかと思いました。

2018年1月6日土曜日

アトピー治療スケジュール 2018年


2018年、渡米アトピー治療プログラムの日程が決まりました:

1月22日(月)渡米・初診
2月22日(木)帰国

2月26日(月)渡米・初診
3月29日(木)帰国

リフレッシュされたケアホーム、ドクターマセソンと共同に日本のアトピー患者を診て頂けるドクターイースト、デュプリマブを使っての治療など、より良い治療プログラムになるように更新されました。

 ドクターブラウベルト・OHSU皮膚科専門医教授
国際乾癬評議会代表者
アメリカ、ナショナルインスティテュートオブヘルス(NIH)研究主任

 ドクターイースト、OHSU元皮膚科専門医准教授
ジョン・ホプキンズ皮膚科レジデンス

ドクターマセソン、臨床治験研究主任
元PNW皮膚科学会会長
臨床研究400件以上

進化する病気には進化する治療が必要です。

共にアトピーを退治しましょう!(アトピーの因子を取り除く事は出来ません)。

治療内容の資料やお問い合わせは:
アトピーアソシエイションジャパン

無料SKYPE面談なども行っております。アメリカオフィスともビデオSKYPEでのご予約も可能です!

info@omcllc.org
ライン:KoheiPDX
Skype: Kohei Takazawa

2018年1月4日木曜日

トラロキヌマブ治験スタート!

LEO社のIL13モノクローン・バイオ薬のトラロキヌマブ第3治験の方が正式にスタートしました!
ドクターブラウベルト・マセソン・イーストの皮膚科専門医がチームで行っています。

デュプリマブ治験に参加していた患者様もトラロキヌマブ治験に参加された方もおられ、両方のお薬を比較できるのでとても興味深い治験です。

現在の評判では、デュプリマブよりも効きは遅いが、効果を発揮しだすととても似ているようです。
結膜炎の副作用がまだ見られていないのがメリットなのと、IL4の制御が無いため、もっと安全性が高い可能性があります。

コストはまだ判りませんが、今市場に出ているバイオ薬はすべて高額なので同等ぐらいだと想定出来ます。

但し、ライバルのお薬があると言うのは消費者にとっては良い事です。

この治験もやはりスキンケアは必ず行う必要があり、ケア出来ない方は治験から外される場合があります。それほどスキンケアはアトピー治療に取って重要だと言う事が判ります。

新薬を使ってもトリガー駆除や感染対処を行わないと炎症が貫いて出てきます。

ドクターベイカー(免疫学専門医)も、医者として40年近く研究やさまざまな新薬が市場に出てくるのを見てきましたが、デュプリマブが一番画期的で安全性がとても高く、アトピーに対して一番効果があるお薬だと言っていました。

喘息・アレルギー・アトピーに対する現代の最強の武器となっている事は間違いありません。後はコストの問題さえ克服すれば、アトピーで苦しんでいる方達にとって救世主になると思います。
魔法のお薬ではありませんが、他のケアを正しく行えば、最大限の効果を得られます。