OMC

2016年10月19日水曜日

OHSUオレゴン人工授精プログラムの経過

OHSUと言う全米のトップクラスになる、オレゴン・ヘルス・サイエンス・ユニバーシティと言う施設の中にある最上級の人工授精・不妊治療スペシャリトドクターと5年ぐらい掛けてさまざまな日本の患者様に対して治療を施してきました。同性カップルや内科的な問題を抱えている方達、日本で何回も挑戦し、ことごとく痛い思いをして失敗してきた方達などに対して、今の所我々のプログラムでは失敗例がありません。40半ばから後半で自分の卵を使いたいという方は治療を続けられなかった方はおられます。ドナーが絶対嫌と言う事で、5%以下の確立だと言われたので継続しないケースでした。

現在治療中の方はポートランドで旦那様のお仕事の関係で長期滞在していたため、出張の後半に人工授精を終えて帰国する予定でいました。その通りに治療が進み、昨日妊娠検査ですべてGOODだったので、成功しました。

どうして日本で上手くいかなかったのか?なぜセレブや海外慣れしている人は外国で人工授精を行うのか?など、私が聞きたい質問でした。みんなほぼ同じストーリーになっています(この点はアトピーの治療に似ているかも知れませんが)。

日本では短期間で人工授精を何回もチャレンジし、クリニックによっては”一番良い方法”を取るのには、1回失敗してからでないと出来ないなど、何回も人工授精を行うのが以外とふつうになっているようです。後、お薬が苦痛で痛いとも聞きました。こちらで行った患者様はそれらの経験をしてきているので、怖かったり痛いのがもう嫌だと言う人もいます。一度お薬投与などが始まったら、はじめは自分で注射を打つのが怖かったりしますが、2~3回目はへっちゃらになっているようです。ペンの用な形をした注射器もあるので(エピペンのような)打ちやすく、全然痛くなかったようです。

辛いとか怖い、痛いとかは一言も言いませんでした。何回も人工授精をチャレンジしなければいけないなどと言う言葉も無かったです。我々の場合は一発で成功するケースしか見た事が無いので、何回のサイクルもする保険システムもOHSUからは”そんなんいらん”と言われました。商品として一回のサイクルで失敗した場合の保険パッケージもありますが、ドクターリーは少し微笑みながら首を振って”You won't need that here"”ここではそれはいらないよ”と言ったのが印象深かったです。

外国慣れしている方やアメリカの実態をしている方達は日本で何度も痛い思いをして行うよりも、アメリカで手っ取り早くする方が多いようです。費用も日本で2回ほどすると同じぐらいのコストのようです(滞在費や航空費は掛かりますが)。初めから知っていれば先にアメリカでやっていたのに。。良く聞く事です。

時間を掛けて、一番良い方針を先に取るので、染色体遺伝子検査や男女産み分け、受精卵のグレード分けなど、患者様が納得するオプションをすべてご用意しています。ポートランドの滞在を楽しみながら、お薬や治療、通訳や送迎の事は我々にお任せ下さい。

来年の春にドクターリーを連れて不妊で困っている方達に現実的な海外での人工授精プログラムの紹介を東京で行う予定です。OHSUとOMCが共同で海外不妊治療プログラムが正式にスタートするので、とても力強いアライアンスを組めました。フィル・ナイト(ナイキの社長・オレゴン出身)がOHSUへとてつもない寄付(100億単位)をするので施設・医療器具・ラボの研究者・スペシャリストの質はアメリカ一を目指しているようです。

不妊で困っている方達へ、ギブアップせず良い治療法を探せると希望はあります。ご質問などは:
http://omc-jp.com/ にてご連絡下さい。希望を無くさない事を心から願っております。




2016年10月15日土曜日

アメリカ治療のデメリット、悪い点は?

アメリカで治療を行う場合、悪い点やデメリットを教えて下さいと言う質問を頂きました。最悪のシナリオやリスクなども知りたいと言うのも安心感に繋がる要素だと思います。我々はこれらのリスクを踏まえてあらゆる対処をしています。

最悪のシナリオ:
飛行機事故・交通事故
薬物からのアナフラキシー
治療中にドクターが事故に合う
滞在中にポートランド大地震
急に病院閉鎖

リスク:
~5%の治療困難グループに入る
もし再渡米する場合、費用が掛かる
処方のお薬が日本の税関で引っかかり、お薬を受け取るまでに時間が掛かる
Eメールなどの気弱性
日本で海外医療保険を申請しても通らない可能性がある

デメリット:
アメリカで治療を受けると国民保険が当然使えないので費用が掛かる
お仕事や学校を休んで治療を受ける必要がある
初めて海外へ出る方にとって不安な気持ちになる
海外で治療を受けると日本で批判を受ける方が多い
アメリカが苦手と言う方にとって治療中の生活が好ましくない

なお、最悪のシナリオになった場合は我々は力になれないと思いますが、その下のリスクやデメリットの部分は色々な対処を作っております。

治療困難なグループに入ってもスペシャリトドクター達が感性を使ってありとあらゆる方法を探し続けます。複数のドクターが治療に掛かる場合もあります。医療にも限界はありますが、特に難しいタイプの患者様を治療してきているので、我々やドクターたちも自信はあります。

アメリカの滞在が怖かったり、言葉がしゃべれないので不安な処もありますが、我々の経験上、初めてアメリカへ来る方のが多く(グアムやハワイは私はほぼアメリカではないと思っています)、始めは不安な気持ちでいっぱいですが、我々のチームと会い、ドクターとの診察も受け、ケアホームで落ち着くとダウンタウンへ行ったり、患者本人が自分で行動し始めます。ポートランドはまだ田舎な所もあるので、人も親切で犯罪などのトラブルは今の所ありません。

海外で治療を受けると言うとすごく反対する方も多いようです。”アメリカの医療は怖いよ””わざわざアメリカまで治療しなくてもいいんじゃない?””日本で治らなければ世界どこ行ったって治らないよ”、良く聞く事です。無視してアメリカへ治療を出来る方なら良いのですが、親が反対するととても困るようです。親は病気の実態を100%理解していないので、とても難しい状況になりますが、我々が親とお話したりする事も多いです。説得するための治療情報や心配事など、いつも相談に乗ります。トップのスペシャリストドクター達と最先端の医療器具、お薬などを活用して患者様にとって一番安全で研究・臨床があるものだけを紹介しています。

ポートランドでの滞在がすごく苦痛と言う方はあまり耳にしません。当然裏ではアメリカ最悪と言う方も中にはいると思いますが、食べ物も20年前と比べると本当に美味しくなってきていますし、自然が好きな方にはどのシーズンに来ても楽しめる物はあります。ダウンタウンもショッピング街は一応揃っていますし、とても綺麗な町と言われます。ホームシックになる方達は家族や子供と会いたいと言う方やペットが恋しくなる方もおられます。最近の技術を活用して、フェイスタイムやSKYPEなどで無料で連絡が取れるようになったのも良い事です(昔は国際電話ですごい請求書が来た時もありました)。

当然アメリカへ治療に行くと言うのは勇気が要る事です。お金の問題だけではなく、我々に体を任せると言うリスクを背負いながら、批判の嵐の中、治療に来る方も少なくないので、ドクター達もとても尊敬しております。成功するのにはリスクやチャンスをつかめる方でないといつまでたっても同じ方法でぐるぐる回る人の方が世の中には多いかも知れません。このブログを読んだり、なんらかの縁があってアメリカの治療に繋がった方達は現在のアンケートデータ調査によると99.5%の方達が”生活の質が上がった”と記入されております。

病気を治したいと思う方達へ、方法は必ず探せばあります。その方法をお探しするための助けとして我々が存在しています。いつでもお気軽にご連絡下さい。



2016年10月8日土曜日

アトピー性皮膚炎、10月2016年チームの治療経過

患者A
渡米前に強度のステロイド軟膏などは使われていなかったのでリバウンドのリスクはありませんでした。炎症もほぼ全身に症状が出ており、落屑や痒みが酷かったようです。アレルギー検査では100点満点のスコアを出し、プリック検査の時点でほぼすべてに強い反応を示していました。喘息も酷く、NiOX(肺の炎症を測る器具)ではものすごく高い数値(~200ぐらい、平均は10~30)が出ていました。渡米前は喘息の発作を毎晩の用に起こしていたようです。

現在、落屑が無くなりスキンケアを始め皮膚の状態が安定してきています。アレルギーラッシュ治療も無事終了し、喘息も夜発作が無く寝れるようになっているようです。痒みもだいぶコントロールできるようになり、私から見た感じでは皮膚のもっちり感が出てきています。顔はニキビが少し出るぐらい皮脂が出てきているので、保湿をあまりしなくても良いとドクターからの指示を受け、プラスティーベースからセタフィルローションへ移行して行っています。状態が良くなるとケアやお薬の量が減っていくので、これも治療の経過として診ます。


患者B
この方も渡米前には強いステロイド軟こうを使っていなかったのでリバウンドをコントロールする必要はありませんでした。但し、日本でリバウンドを起こしてそのまま適格な治療を行っていなかったため、強い炎症が全身に残ったままありとあらゆる治療を試していたようです。この中で一番気になったのが、”脱保湿・脱お風呂”の治療法です。これは問診票でたまに見る治療法で日本で流行っているかも知れませんが、医療根拠があまり無く、アメリカの皮膚科では聞いた事が無い治療のようです。臨床・研究などが行われていない治療法はギャンブルになるので、アメリカでは”アルタネティブ・メディソン”と言い、お祈りやオーラ、気功、食事療法や薬草の部類に入ってしまいます。理論としては、正式な研究が行われていないから効かないとも言えない、と、昔の人たちはこれで良くなっていた、の二つが一番多いです。良い効果があれば、何をしても良いのですが効果が無ければその方にあった正しい治療とは言えません。

炎症のレベルがとても高かった患者様なので、まだ少し痒みは残っているようですが夜も眠れるようになり、生活の質は大幅に上がっているようです。少し運動する事も始め、落屑も無くなり、皮脂が戻って来ているのでスキンケアを調節する時期になりました。アレルギーラッシュも無事終了し、残りの渡米治療期間中は色々とポートランドを楽しんで頂きたいです。アトピーが良くなってから子供を作る話も少し出てきたので、ポジティブな思考になってきている事も治療の経過として診ます。

後、ラッシュが長いので、待ち時間中用のお弁当も作ってくれました!これも良い治療経過の証拠。。?
(ひき肉、ナスと温野菜の赤味噌和え、半熟卵と白ごはんで混ぜて頂きました。ビビンバに似た感じでとても美味しかったです)


お二人とも渡米前はとても不安な気持ちもあり、色々な点で心配事もあったと思います。我々もこの点に関しては理解しております。このアメリカでの治療が最後のチャンスになっている方も決して少なくない事も知っています。この責任感は重く、ドクターマセソン、ドクターベイカー、OMC、AAJ、患者様ご本人も全力を尽くして治療に取り掛かっています。

ポートランドでの治療も始めてから25年目になりますが、それまでに色々な患者様とお会いできる事が出来ました。長いお付き合いのお友達になった患者様もいますし、ポートランドで治療を受けた後にオレゴンへ留学した方達や、家庭を築き上げたり、安心して子供を作ったり、医学部に入って皮膚科に目指したり、仕事に復帰したり、大幅に人生を変える事が出来ました。

アトピー治療プログラムも時代と共に進化していき、来年になるとモノクローン抗体生物薬・ドゥプリマブもアメリカでは春か夏の初め辺りに公認される見込みなので、アトピーに対する新たな武器が増えます(最新のお薬なのでとても高額になりますが)。

アメリカへ治療に行くのには勇気が必要だと思います。一生に一回のチャンスはキャッチ出来る人と見逃す人で別れると思うので、我々の考えでは出来るだけ多くの方達にこのチャンスが存在するという事を広めたいと心から思っています。

2016年10月1日土曜日

レミーの成長日記 その3


来週で0.5歳になります。前回からの経過はやはり周辺をもっと気にするようになりました。私やリンジー以外で抱っこされると泣く事も増えました。以前は誰が抱っこしても良く判っていなかったと思います。後、離乳食も食べ始めました。1週間ごとに食べ物を変えています(グリーンビーンズ、グリーンピース、スイートポテトのローテーションです)。

(食べるの大好き、私から似た物だと考えられます)

夜も寝てくれますが、おしゃぶりを夜中に無くすと泣く時があります。ベビールームと寝室を分けているので、おしゃぶりを口に戻しに行くのがめんどくさいです。最近は自分でおしゃぶりを探して口に入れる時もあるので、ベビーベッドの上におしゃぶりを4つぐらいばらまいています。夜中にどれか一つは探して口に入れる事が出来ます。

ほ乳瓶も自分で持てるようになり、自分で出来る事は全部やらしています。お座りも上手になり、座っておもちゃで遊ぶ事も出来ます。まだハイハイはできないのと、うつ伏せの姿勢が嫌いなようなので、ハイハイをせずにそのまま歩きの方へ行く可能性があります。アメリカではハイハイを無理やりさせなくても良いと言われています。お座りから歩きに行く子もたまにいるようです。

離乳食を追加すると便秘になりやすいので、砂糖控えめのアップルジュースなどがお通じに良いそうです。今試していますが、まだあまり違いが判りません。





(立つの大好きです) 


(注:このヘッドバンド系はアメリカで人気あるようですが、これは私の趣味ではありません)

現時点までは、周りのサポートも多く、仕事のバランスなどもきちんとスケジュールし、人生を少し調節すると予測していたよりも楽です。夜泣きなどが少ない子なのでそれはラッキーとしか言いようがないですが、100%夜泣きが無い事ではありません。リンジーはものすごく準備をするタイプなので、いろいろなシナリオを想定して整えていきました。

しいてマイナス点を言うと:
ベビーシートがタクシーに無いので使えない(UBERと言う素晴らしいタクシーのプログラムです)
特定のレストランが行けない(ベビーシッターを使わないと)
夜8時PMになるとタイムアップ。毎晩のお風呂に入らないと良く寝れない可能性が高くなる。
お互い自分のアクティビティをするとどちらかに負担が掛かる。

共働きの場合はお互いの時間とアクティビティを良く考えて行動しなければ問題になりやすいです。

責任を分担して、全員に負担を少しずつ分ける事によって一人が爆発しないのを防げます。全員のストレスレベルを出来るだけ落とす事によって赤ん坊もストレスを感じず、良く寝てくれて、あまりふちゃふちゃ言わないかも知れません。

サポートが回りにいて、健康な子なので恵まれている事に関して感謝しております。

(おじいちゃんのお参り、去年の5月にお亡くなりになられました)