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2017年6月18日日曜日

人工授精・体外受精、成功率と病院によって大きな違いとは?



体外受精・人工授精・不妊治療、さまざまな治療法や言い方がありますが、ほとんどすべての疾患や不妊は体外受精で治療が出来ます。

なぜかと言うと、体外受精になると治療オプションが大幅に広がるからです。

あらゆるシナリオを想定すると:
男性側に不妊の問題 - 精子・生殖器に異常がある。
ほとんどの精子に異常がある場合、ラボで状態の良い精子を探し、ICSI(精子を一つ選び抜き、卵子に直接入れる方法)と言う技法で体外受精可能。精子が出ない場合、小さな手術で精子を体から取り出す事も可能です。

女性側に不妊の問題 - 卵管・卵巣・年齢・子宮・癌治療などの問題。
体外受精を行うには子宮に問題が無い事が成功率・着床率に繋がります。ポリープなどがあると着床しにくくなる事や、卵管が詰まっていると、そこに溜まる液が逆流し、受精卵を流してしまう事や、卵管に溜まる液は受精卵にとって毒なのも研究で判りました(ねずみの受精卵を卵管内に溜まる液を掛けるとすべての受精卵が死んでしまいました)。
年齢はみなさんもご存じのとおり、36歳ぐらいを過ぎてくると染色体異常の子供が産まれるリスクが倍率にして上がって行きます。本来なら~30歳ぐらいまでですと、30%の確率で卵子細胞分裂時に染色体異常の受精卵が出来ますが、36歳を超えてくると40%、60%、80%と急上昇していきます。
染色体異常の受精卵は自然妊娠した時には体が察知し、流産を起こしてしまいます。この結果、産まれる子達のダウン症などは30%ではありません。

PGSと言う遺伝子検査を受精卵に行う事により、染色体異常を受精卵移植前に発見出来るメリットがあります。
PGDは特定の病気を遺伝子検査で探す技法であり、お父さん・お母さんが同じ病気を持っていなければ行う必要はありません。これは人工授精前にお父さんとお母さんが血液検査で176種類の遺伝性のある病気を探す事になります。
人種によって遺伝性の病気で良く持っている物も異なります(黒人・白人・アジア人で遺伝性の病気リスクも違う。このため、血が混ざると遺伝性の病気を両親が同じ物を持っている可能性が少ないため、健康な子が産まれる可能性が高まる)。
現在の医学上では日本人は特定した遺伝性の病気が人種的に流行っている物は無いのはとても良い事です。

癌治療を行う方も先に卵子を冷凍保存し、抗ガン治療などが終わった後に体外受精を行う事も出来ます。

最後にドナー精子・卵子を使う場合は、ほとんどの不妊疾患による問題は解決されますが、躊躇される方が多いです。代理母を入れると、子宮や母体に影響があっても家族を築き上げる事が出来ますが、大幅に治療費が上がります。

成功率と体外受精ラボ・ドクターのクオリティ:
OHSUは研究施設でもあり、最先端の治療を奨学金や募金(ナイキのフィル・ナイト社長から$500,000,000.00など)でトップのスペシャリストと研究員をヘッドハンティングする事が可能です。最新の技法など、オレゴンのPrimate Center(お猿を使っての研究)やOHSUで開発され、世界に広がるケースも多いです。
ラボ研究員、ドクターバタリアは世界的にも最先端な冷凍・解凍方法も作り出し、ラボの施設はアメリカのトップです。

小さな事がすべて成功率と受精卵のクオリティに繋がります。


治療成功率を上げるポイント1.ドクターリーのホルモン投与プロトコル
不妊治療ならみんなが行うホルモン検査(FSH、E2、AMH、その他血液検査一般)の追加で食塩水超音波検査で子宮の状態を検査し、HSG造影剤レントゲンで卵管の状態を検査し、それらの結果で体外受精が可能かどうか判断します。
その後、生理が来た後、更にホルモン検査を行い、ドクターリーと4人のドクター達に意見を聞きあい、ホルモンプロトコルを患者個人に合わして作ります。
ホルモン注射を始めると二日に1回、病院で血液検査と超音波検査を行い、その結果を基にホルモン注射の量や種類を調節していきます。早く卵子が育つ人や遅れる人もいるので、慎重に量を調節して検査をし続けます。
10日~14日ぐらいで卵子が成長し、”トリガーショット”と言う物を打ちます。これは採卵を行う前に打つ注射で、投与後~48時間後に採卵を行います(日曜日でも採卵)。

成功率を上げるためにはホルモン値を常に測り、ドクターリーが最適なホルモン投与プランを患者様によって変えて行きます。

治療成功率を上げるポイント2.受精卵・冷凍保存方法
ここで卵子の数に集中するのではなく、高いクオリティの卵子がどれだけ取れたかによって受精させた後の生存率が大幅に変わります。人工授精クリニックは卵子の数に集中しますが、沢山取れても質の悪い卵子であるといくら受精させても良い受精卵が育ちません。
OHSUではある程度のグレードの卵子で無ければ受精させても無駄な場合もあるので、良い質の卵子しか使いません。
質の良い精子を選び、ラボの技師がICSIと言う技法で卵子を受精させます。ここも技師の腕とラボのクオリティ・温度調節などが質の良い受精卵が出来るか出来ないか変わって来ます。
採卵から2日目、4日目、5日目、6日目とご連絡を頂きます。この間に質の良い受精卵が残り、細胞分裂しなかった受精卵が自然淘汰されていきます。
5日目か6日目まで成長した受精卵は生検査を行い、遺伝子検査を行います。この結果がでるまで2週間ほど掛かるので、その間に受精卵を凍結させる必要があります。
この凍結方法も実はラボによって違い、OHSUではグラッシング(ガラスの用な)と言う方法で一瞬にして凍結させます。この技法はOHSUで開発された物であり、今では最先端の凍結方法です(OHSUラボ研究員・ドクターバタリアの研究課題)。
凍結・解凍は鍵とロックのような物で、冷凍方法によって解凍方法が違います。この結果、精子や卵子をバンクから購入する時も解凍方法がラボからないと、届いても解凍が出来ません。解凍・冷凍方法により、受精卵の生存率も変わって来ます。

治療成功率を上げるポイント3.移植・母体の準備
遺伝子検査も終わり、質の良い受精卵を冷凍保管した後、移植の準備をします。着床率を上げるためには、子宮の壁の厚みを作るためにホルモン注射を行います。この子宮の壁が厚くなると受精卵が着床出来る場所も広がり、着床した後にも守ってくれます。この間にも、採卵した時により活発になった卵巣も落ち着き、更に着床率を上げます。
子宮の壁は超音波検査で頻繁に測り、ある一定の厚さになると移植の準備が整います。
移植後は1日安静にして、次の日には帰国出来ます。妊娠検査はここから2週間後ぐらいで血液検査を行ったり、その前に血液検査でホルモン値などが上昇していっているかでも確認出来ます。

これらのポイントすべてを慎重に行い、ドクターリーの治療プランとラボの技法、患者への内容の理解(精神・ファイナンシャル・遺伝子・ドナーカウンセラーとのミーティング)、これらすべて、クリアする事により、現在の医学上、最先端の体外受精となります。

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