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2020年6月3日水曜日

デュピクセント速報:米国で6歳~11歳への使用許可

5月26日2020年に米国連邦薬事法から、デュピクセントの使用年齢制限を6歳~11歳に下げました。これはサノフィとリジェネロン、共同での臨床研究成果によって大きな勝利となりました。

これはデュピクセントだけに限らず、他の生物薬も期待できます。

モノクローン系、生物薬研究レースは下記の用になっています:

レブリキズマブ ダーミラ製薬 → リリー製薬が買収
フェーズ2、2B終了、フェーズ3、10月2019年から実地 
IL13阻害剤
コメント:
副作用、特に結膜炎の発症がデュピクセントよりも低い可能性がある。その他の副作用はデュピと似ている部分もあるが、全体的に低い。
効力は前線での観察ではデュピよりもよさそう。
私の個人的な経験ではデュピよりも効果が早い。
レブリの治験に参加した方で、デュピに移行した方を見ていると、レブリの方が安定度が高かったとの評価もある。

トラロキヌマブ  アストラゼネカ製薬 → レオ製薬が買収
フェーズ3終了、2020年FDAデータ提出予定、ワンネスバイオテック社と商品化をする提携を組んだ
IL13阻害剤
コメント:
副作用、上気道感染症と頭痛が見られたが、とてもリスクは低い。
前線では効力は”まーまー”と言われている。
結膜炎の副作用が今の所データにはない。
デュピのライバルとして第一候補。市場の予想ではまだデュピの方が人気があると想定され、デュピが効かなかった人に次のオプション、もしくは結膜炎の副作用が好ましくないかたが移行できるオプションとなる可能性がある。

バリシチニブ リリー製薬
フェーズ3終了、2020年FDAデータ提出予定、円形脱毛症に対する治験もBreak Through Therapy をFDAから所得、コロナウイルスの治療としての治験が始まる
JAK1阻害剤
コメント:
副作用、頭痛は吐き気、肝臓数値上昇など、MAB系の生物薬よりもリスクは高い
かなり良い効果と即効性がある。
生物薬が徐々に確実に良くなっていく感じであれば、JAKはステロイドの用な即効性とパワーがある。
副作用が一番ネックで、シクロスポリンの代わりに使う療法としては良いと思う。
コストが生物薬よりもかなり安く製造できる可能性あり。




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