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2015年9月16日水曜日

8月チーム、渡米アトピー治療経過

現在治療の中盤ですが、スムーズに進行しています。全員理解力も強く、指示もきちんと従いスキンケアもマスターしてきています。

8月~9月にかけて、ポートランドの気候はかなり変動するのでケアーの練習にはとても良いです。暑い日もまだあるので、汗の対処や安全な日焼け止めを試したり、スキンケアの量を調節したりする必要があります。涼しくなるとスキンケアの量が増え、安全な衣類選びなどが重要になります。

中盤になると、ドクターから”滞在中にもっと皮膚をチャレンジしなさい。外へ出て、汗をかいて、少し運動したり、日本でしているようなアクティビティを行ってください。ここで何か起こると練習にもなり、日本で炎症がでてもパニックにならないようにしましょう”と指示されます。今週は家の母と一緒にみんなでシアトルへ行くようです。


患者A
親子で渡米し患者本人は学生さんです。子供の頃からアトピーを患っており、四国の有名なクリニックで治療もされておりお薬に対して恐怖感を抱いていました。このクリニックは2005年~2007年の間でものすごく注目され、我々の治療に参加する70%の方達はそこでの治療トラブルを起こして渡米されていました。最近はあまり聞かなくなったので、久々のケースでした。幸い、リバウンドを起こすぐらいお薬を使用していなかったのと、色素沈着がほぼ無いので、年齢が若いというのもあり、皮膚の色は普通に戻る見込みです。

年齢が若い方が回復力もあり、まだ知識がすんなりと入るのでとても良いタイミングで治療に参加出来たと思います。アトピー年月も浅いので色素沈着の取れ具合なども良いです。女性にとってはとても重要な事だと思います。


患者B
アメリカに住居されている日本人で、長期間に渡ってアトピーを患っています。今までにアメリカ住居・永住されている日本人の方は約10名ほど治療に来られています。アメリカだからと言ってすべての病院が良い訳ではありません。日本特有のアトピー患者はアメリカのドクターでも現状を理解していないとかなり手こずる事になります。

長期間、内服ステロイドを使用していたため(1年以上、毎日)副作用を最小限に抑えるように、ゆっくりとお薬の量を減らしていく段階です。我々もこういうケースはあまり見ないので、慎重に進めています。1ヵ月の治療プランでは終わらない見込みなので、いわゆる”居残り”となりそうです。内服ステロイドの場合、外用剤とは対処が違い、ドクターからは”Different Animal”別物、と判断されています。アトピー以前の問題で、健康面でのダメージが一番心配されております。

現在は良い状態を維持されており、アメリカでの生活も慣れているので他のメンバーからすると頼れる存在となっています。


患者C
子供の頃からアトピーを患っており、成人までに上がり下がりを繰り返しています。数年前に脱ステにより、リバウンドを2回経験されております。日本のアトピー患者履歴を読むと”脱ステ”を良く聞きます。ステロイドをいずれか止めないといけないし、強さも上がる一方で止むを得ず”脱ステ”になってしまう訳ですが、かなり危険な状態になります。サポートもあまり無く、リバウンドを耐えるのは想像を絶する苦しみだと思います。感染も酷くなり、体温も保てないので常に寒い状態(全身火傷と似ている)、気の狂うような痒みに襲われ、希望も失うと思います。

この状態で、医師に対する疑心なども抱き渡米治療されたのは勇気がある方だと思います。現状はまだ少し痒みが部分的に残っていても、不眠症もだいぶ改善され、初日とは比べものにならないぐらい肌も安定し、乾燥もだいぶ治まり、正しい治療の知識も教育出来ています。


後残り1週間で帰国されますが、とても良い流れで治療が進行しています。アレルギー治療も問題無く無事終わり、残りの日はポートランド・シアトルを楽しんで、日本へ帰る準備をする事になります。

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