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2017年1月9日月曜日

12月チーム、アトピー治療経過

12月チームの方達はクリスマスとお正月を一緒に迎える事になりました。お一人の方は旦那様が数日間、お正月をご一緒されました。大雪の日だったり、晴れが続いたりしてスキンケアのチャレンジになりました。練習にはとても良い気候です。


患者A
過去30年に渡ってさまざまなステロイド軟こうを全身に塗っていました。お薬の種類がとても多かったので、Excelのスプレッドシート2ページにもなりました。日本で存在する塗り薬はすべて使っていたような感じです。ドクターマセソンから、これほどステロイドを使っていると止めた時のリバウンドリスクが高いので、対処しなければいけないと指摘されました。なんと、驚きの事、すべてステロイド軟こうをSTOPしてもリバウンドが出ませんでした!1年ほど使った方でもリバウンドはほぼ出るのですが、運が良いタイプなのか、もしくは渡されていたお薬が独自の調合などもあり、保湿剤と混ざっていると強さが弱くなっていた可能性もあります。理由はともかく、リバウンドが出なかったのはとても良いニュースでした。

スキンケアも上手で、指示通りこなしてくれる理解力の強い患者様です。生まれて初めてと言っていいぐらい、皮膚の性質が変わり、旦那様が数日間滞在している間にカメラマンを雇って写真撮影も行いました。結婚式でもあまり良い写真が撮れなかったようなので、撮り直しのような感じで喜んでいました。

ニット帽から額と首横がかゆくなり、トリガー探しの勉強にもなりました。モルトノーマの滝を登った時にかぶっていたため、素材と汗からトリガーになっていました。現在は滞在を楽しみ、だいぶ生活に慣れているようです。渡米時と今の雰囲気が全然違います。


患者B
渡米時にはお薬をまったく使っておらず、放置状態でした。過去の治療はステロイド軟こう、漢方薬、温泉療法と初めて聞くアーク光線治療を行っていました。実態は良く判りませんが、光を当てて病気を治す、紫外線治療系に聞こえます。幼児の頃にアトピーと診断され、思春期になってから顔から悪化するタイプで、この過去歴は良く聞きます(子供の間は肘・膝裏で、思春期から顔にボンと出る)。顔・首の炎症は空気中アレルギーから悪化するケースがほとんどで、12歳ぐらいからアレルギー体質になる方が多いです。スクラッチ検査でアレルギーを見ると原因が明確になってきます。

すっぴんの状態で治療をスタートしたので、リバウンドのリスクなども無く、ステロイドからの2次的な変化も診られず(独特の紫・グレー色、色素沈着、皮膚の薄み、皮膚が過剰に敏感など)、とてもスムーズな経過でした。クラシックタイプとも言え、ひと昔前の患者様はまだあまりステロイド軟こうとかも使っておらず、温泉療法や漢方だけも多かったです。お薬からの副作用を治療する必要がないため、経過がとてもスムーズでした。

スキンケアがとても上手で、一番ひどかった顔も皮脂が戻り、ニキビが少し出来るぐらいになったので保湿のレベルを下げる事になりました。ドクターマセソンから、外出して色々皮膚をチャレンジしなさいと指示されたので、ポートランドの生活を楽しんでいます。この時期になると、スキンケアの重要性も理解し、治療に対する知識も豊富になるので我々も安心します。


とても良いチームで、ケアも上手なので本当に感謝しております。将来的にも良い状態を保ち、もっと綺麗になっていく事が期待されます。アメリカでの治療は第一歩なので、日本に帰国してから環境を整えて行き、ドクターマセソンの指示通りこなしていく事が長期の治療成功に繋がります。

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