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2016年2月4日木曜日

2月渡米アトピーチーム、治療スタート!

ようやく、2月2016年チームのアトピー治療チームがスタートしました。女性メンバー3人で、30代と40代の方達です。初診とアレルギー検査が終わってから、体が楽になるのでケアホームで寝まくってます(多分12時間以上)。これだけ長く寝れたのは何年ぶりでしょうか。様子を見に行っても、ケアホームがしーん。。としてします。始めの1週間は取り返す用に寝る事が多いです。睡眠を取る事はドクターマセソンの指示でもあります。

患者A
現役看護師、医療関係者の方達は理解力が強いタイプが多いので治療参加前に11月の講演会に出席して頂き、”医療的根拠があるので渡米を決めた”とすぐに決心しました。医療の知識があるため、あまり民間療法や化学的根拠が無い物には手を出しませんが、ステロイド軟膏だけでは中々安定せず、看護師のお仕事は手にかなり負担が掛かるのでずっと悪化していたようです。アレルギースクラッチ検査でも結構反応が多く、顔や首の炎症が空気中からの悪化、手は子育てと看護のお仕事による影響や、白衣などからの悪化などをこれから工夫していかなればなりません。皮膚に感染も診られます。

患者B
手の平と足の裏、鼻のてっぺん以外はすべて強度の炎症が出ています。炎症が出ていない皮膚が見当たらないため、スクラッチテストが出来ない方でした。血液検査でアレルギーを探す事になりました。去年に渡米治療された方のお友達のようです。有名な温泉療法なども通ったり(ここで以前渡米した方とお知り合いになったようです)していたようです。一番重要なポイントは、長期間内服ステロイドを使っていた事です。こういうケースをもっと見るようになってきました。少量の内服ステロイドを1年以上使用していたにも関わらず、炎症を全然抑えれていないので、何のために。。となっていました。長期間内服ステロイドの副作用はとても深刻なので、ドクターマセソンが慎重に内服から離脱出来るように数ヶ月のプランを作ります。その間に皮膚を改善させ、正しいケアの教育をしていきます。PMLE(日光アレルギー)の可能性あり、皮膚に感染も診られます。

患者C
免疫疾患がとても多い方。一見あまり炎症が出ていないように見えますが、顔と首以外は体に炎症が出ています。長期間ステロイド軟膏で抑えているので、爆発的には炎症が出ていないですが、リバウンドを起こすリスクがあるので、リバウンドコントロールが必要になる可能性があります。さまざまなお薬アレルギー、食べ物アレルギーと接触性アレルギー(主に金属)を持っています。セファム系の抗生物質にアレルギーを持っているので、シプロの方を使う事にしました。幸い抗生物質は種類が沢山あるので多少お薬アレルギーを持っていても心配はありません。皮膚の感染有り。

このように、アトピーの治療はかなり個性があるので、これらの方達全員に”これを食べると治るよ”や、”すべてに効く温泉”などが難しい事が判ります。全員一致している所が感染率です。私の経験上では、日本からのアトピー患者はステロイドなどは渡されていますが、感染の対処が一人もされていないので、100%の感染率になっています。問診票に他の病気で抗生物質を使った時にアトピーが少し落ち着いたと書いてある方も少なくありません。当然バクテリアだけが治療のすべてではありませんが、感染を起こしているといくらステロイドを使っても治まりません。

5兆円と10年以上掛けて開発するアトピー新約のドゥプリマブでさえ全員のアトピー患者には効かないかも知れないので、魔法の温泉や薬草などが全員のアトピーに効くと言う可能性が少ないかも知れませんね。

医療に100%は存在しないですが、2月チームの患者様達に最善の治療を尽くし、快適に、楽しく過ごせるようにするのが我々の役目です。

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