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ラベル 渡米治療、ポートランド、オレゴン の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2015年6月19日金曜日

治療性効率・すべてを制するベルカーブ

ドクターマセソンはベルカーブを説明に使う事があります。これは自然の法則をシンプルに表した物で、多くの表現に使えます。

治療性効率自体は病気や医療方針によってかなり異なりますが、必ず”とても良い結果、平均の結果、平均以下の結果”と分かれます。どう振り分けても必ずベルカーブになります。

この図を見ると、学年の成績順にも使えますし、容姿の振り分け、収入の平均、靴の大きさ、大体何でも使えます。

医療で見ると治療性効率のベルカーブは、予想以上のとても良い治療効果、予想通りの効果、困難・予想以下。となります。

アトピー性皮膚炎の治療の場合は下記の図が大間なベルカーブです:

5%未満・困難側のベルカーブ-治療次のステップ、新たにお薬を使うか違う治療アプローチが必要。この中に入る人でも新たな道を作って成功している方も多いです。ギブアップせず、常に新しい道を探し続けます。

~90%治療後安定・少々のトラブルが発生してもコントロールが出来る-大半の方達がここに当てはまります。アメリカでの治療後、少しトラブルが起こっても遠隔で指示を出し、コントロールする。

~5%”魔法”のように治療経過が良い、今後のトラブルゼロ-予想以上の効果があり(90%の方達も予想以上と言いますが、我々からの視点では平均の経過となります)、帰国後もトラブル一切無し。

どの治療でもこのような結果があり、パターンが見れてきます。結果を変動する要素がありすぎて、無限の結果があります。
お薬が効くがどうかだけではなく、治療の理解度、性質、体質、精神面、知性、病歴、治療暦、など、すべて治療効果に繋がる要素です。

すべて医者・薬任せではなく、患者本人も治療性効率に響く事になります。治療と言うのは、患者・お医者様・ご家族・コーディネーター達、皆が協力して成功する物です。

講演会で使っている図です:



2015年6月16日火曜日

アメリカでのアトピー治療、体験談 第一話



渡米治療を行っている間はケアホームで滞在します。そこに2年前からゲストブックを置く事にしました。次のチームに渡米して来る方達への希望やドクターマセソンへのメッセージなど、ご自由に書いて頂くために置いておきました。中にはプライベートな方もおられるので書かない人もいれば、内容がちょっとハードすぎるのもあるので、良いと思うゲストブック投稿を患者本人にブログに連載しても良いかどうかお聞きしました。

アメリカアトピー治療の終盤にゲストブックを書いて貰っているので、投稿が元気いっぱいです。生活の質を上げるためが治療の目的なので、滞在中も楽しんで、シアトルに行ったり、内容がどんどんアトピーの辛さから変化していくのが判ります。

これは治療サイドの方では本当に変化していくのが、たった1ヶ月でも判ります。日本に帰国された後、家族の人達やお友達の方達もかなりの変化が判るようです。

この記事は10月2014年に渡米されたI.Kさんのゲストブック投稿です。





これからもゲストブックの投稿を連載していきたいと思います。本物のハッピーボイスで少しでも安心出来ればと願っております。個人的な内容をブログなどに投稿しても良いと許可して頂いている患者様にも心からご協力を感謝しております。

2015年6月13日土曜日

アトピー性皮膚炎で渡米治療する理由は?

当然ドクターマセソンがアメリカにいるのでそのために渡米する事ですが、それ以外のメリットをまとめて見ました。


1. 環境チェンジ・今までのリズムを壊す
現在入る環境から一時的に離脱し、まったく違う環境へ行くだけでも変化が見られる患者もいます。アトピー暦の問診表に海外出張中、何もしていないのにアトピーが改善されていったと記入されている方も良く見ます。徹底的に一から治療をする場合、0からスタートするので環境も変えると効果があります。滞在中に日本でのご自宅・仕事場の環境を安全にするためのアドバイスや指示があり、整えて行きます。とても重要な事です。

2. アトピーの個人差(ステロイド使用期間・漢方薬・民間療法の混乱)
治療アプローチが個人別されており、一人一人の調節が必要です。そのためには患者への教育を基に、一から知識を入れなおす必要があるのでかなりの時間が必要です。ドクターは”アトピーキャンプ”と言っています。アメリカの医療では患者への病気・治療に対する教育をかなり重視されているので不安を取り除き、自信を持って治療を進める事が出来ます。患者が渡米前に行っていた治療法によってもアプローチが変わります。

3. リバウンドコントロール
日本からのアトピー患者の特有な個性とするとステロイド軟膏の使い方と頻度です。ステロイド軟膏のコントロールが出来ていない方(1ヶ月以上、毎日塗布)が渡米する場合、リバウンドと言う症状を見ます。すでに経験されている方も少なくありません。休む期間を作らず、継続的に浸透度が高いコルチコ・ステロイド系を塗布するとお薬からの副作用として副腎の機能が低下・停止してしまい、塗り薬を止めて5日~1週間後に皮膚の腫れ・浸出液・皮むけ・極度の炎症が診られます。ステロイド軟膏をコントロールして使っている方達と明らかに違います。
渡米治療中はリバウンドをドクターが辛くないようにコントロールして行きます。そうする事によって、安全に強いステロイド軟膏から離脱出来ます。患者からの感想では、日本で経験したリバウンドの辛さと比べて、渡米してからのコントロールしたステロイドからの離脱は比べ物にならないほど楽に終了出来るようです。ご自分だけで”脱ステ”をするのは危険だと思います。

4. 治療方針が決まる
何百人と問診表やアトピー性皮膚炎を患っている方達と接していると似たようなお話が出てきます。治療を探し続ける果てしないサイクル、ちょっとでも良いと思うと試してみる、標準治療に疑問を抱き、民間療法、サプリメント、食事療法、漢方薬、瀉血、温泉、が主流です。みんな少しずつ試してみて、この当たりをぐるぐると循環します。アメリカで治療を受けて、経過を診て、納得すると治療方針が一本に決まるのでそれだけでも肩の荷が軽くなるように実感するようです。治療の内容はすべて医療的根拠があり、ドクターマセソンが推奨する治療法は治験・臨床を終えた物しか取り入れません。例えで言うとハイターのお風呂も我々は8年ぐらい行って来ました(それまでは軽い消毒液のクレンジング)、これはドクターが編出した治療法ではなく、もう50年ぐらい前から行っている方法です。それをアトピー治療に組み込んだだけです。ムピロシン抗生剤軟膏を鼻の穴に塗るのも、最近に病院での入院中(オペ後など)感染率を下げる事方法として実地され出しています。これも我々はかなり前から知っていた事です。医療的根拠がある治療法を取り込んで行き、患者個別に治療方針を決めていきます。魔法の特効薬はありません。

5. スキンケア
一番軽く見られる治療の一部です。残念ながらスキンケアがアトピー治療の基礎であり、この部分が怠っていると他の治療が上手くいきません。多くの患者は”薬”や何か神秘的な物を求めている考えがあるようですが、実質はそうでもありません。お薬は”道具”であり、治療には使いますが、お薬一本勝負ではないのです。スキンケアを土台とすると、お薬・アレルギー治療・トリガー削除は柱になります。ものすごい下手な図を作りました:
一つでも柱が傾くとすべてが傾いてしまいます。土台のスキンケアが出来ないと、どのお薬・方法を使っても中々上手く行きません。お薬一本勝負の病気では無いと言う事です。


ポートランドでの滞在中は治療に専念しますが、それ以外にも今まで出来なかった事などもして欲しいのです。それも治療の一部であり、アトピーで出来なかった事、これからしたい事をアメリカでする事によって、軽い実験になります。汗を少し掻いたり、運動したり、滞在中にシアトルやミニ旅行をしてホテルへ泊まってみたり、ショッピング、お酒を飲んでみたり、さまざまな行動をドクターから”やってみなさい”と言われます。ケアハウスで閉じこもりではありません。

まだまだ田舎ですが、一度お尋ねたらポートランドが好きになる方が多いです。初めてのアメリカ目的地としては、中々渋い場所ですが最近は少しずつ知名度が上がって来たようです。

ブードゥ・ドーナツ(今年東京へ行くようです)