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2015年6月29日月曜日

アトピー治療・6月チーム終了

5月上旬から6月中旬までのスケジュールでアトピー治療のために渡米された学生さんの治療が無事終了しました。

ポートランド国際空港でのお別れ写真


アトピーは生まれた頃からあり、全身に症状がずっと出ていたようです。中学・高校もスポーツなどの部活も汗からの痒みにも負けずに陸上部で活躍していたようです。渡米治療中は久々に走ることが出来て、ほとんど毎日の用に朝走っていました。汗からの痒みも改善し、丁度ポートランドも暑くなって来る時期でしたので、汗からの悪化を見るテスト期間としては最適でした。

治療暦を見ると、幼児の頃からステロイドを使って、ちょっと落ち着いたら止め、悪化したら又使い出すと言うヨーヨーの用な状態でずっと生活していたようです。思春期になって激悪化する傾向は良く問診表で読みます。経歴を辿ると良く見るケースが:

幼児~小学生-膝の裏、肘の裏程度、乾燥肌、ステロイド塗ったら治まる。毎日塗布しなくても状態はほぼ落ち着いている。但しこの時点でアトピー性皮膚炎の因子を持っている事は間違い無し。

中学生~高校生-アレルギー体質になり、顔・首から激悪化が始まり、ステロイドの使用頻度・量・強さなどが増えていく。ステロイドさえ塗っていればなんとか凌げるが状態は良くならない。

大学生~社会人-この当たりでステロイドの強さが更に強くなって行き、勉強や仕事のためやむを得ずほぼ毎日塗布し始める。コントロールが効かなくなり、オンラインなどで検索しだすと”脱ステ”や民間療法などの知識を得る。

20代後半~30代-この年頃が一番我々の患者数が多い年頃です。脱ステをして、リバウンド地獄の経験をされた方や、怖くて止めれない人達、得体の知れない民間療法や瀉血・サプリメント・漢方などが始まる。どれを試しても良くなっているか判らないが、少しでも良いと思うと継続するか、他の治療法を探し出す。

学生さんの治療の場合、この高校生から大学生・社会人になる前に治療が出来るのでとても良いタイミングで行えたと思います。30代の患者様達は”もっと早く来れれば良かった”、”この治療の情報をもっと早く知っていれば、20代を取り戻せたのに”など良く聞きます。

年齢が低い方が回復力も強いですし、アトピー年月も短く、ステロイドを使っている時期も浅く、色々なメリットがあります。20代の難しい所は金銭的な部分で、親を説得させるのが大変なようです。協力的な親もいれば、ものすごい反対する親もいるようです。病気を持っている患者本人以外では絶対理解出来ない辛さなので家庭内でのコンプレックスが生じる場合がある見たいです。

この学生さんの親がアメリカへ仕事で出張する事が良くあったため、”アメリカ”と言う存在に対して反抗が無いため、話が早かったです。

治療中は良く寝て、勉強して、走って、少し観光して、と言う生活でした。スキンケアの知識もきちんと理解してくれて、ドクターマセソンの指示通り治療が進みました。まだお若いので、インターネットからの間違った知識や、反抗、疑心などが少ないため、新しい情報がとても入りやすい状態で、経過も良かったです。スキンケアが理解出来ない方や、今までの民間治療法などが新しい情報を理解する妨げになるケースがあるので、”まな板の鯉”状態が経験上、一番経過が良いです。この方はドクターに誉められるぐらいセルフケアーが上手でした。

最後は中華街にある、WongKingsと言う飲茶でさよならランチをして、渡米治療を終了しました。お医者様(皮膚科)を目指しているようなので、勉強頑張って下さい!

飲茶・Wong Kings ポートランドオレゴン


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